坂本葵、賞を受賞
2025-09-05 12:23:11

坂本葵の感動小説『その本はまだルリユールされていない』が受賞!

2025年9月、東海三県の書店員からの圧倒的な支持を受けて坂本葵の新作小説『その本はまだルリユールされていない』が「日本ど真ん中書店大賞」を受賞しました。平凡社から発刊されたこの作品は、書店や図書館関係者からの評価が非常に高く、読書愛好者たちの間でも盛んに推薦されています。

この物語は、司法書士としての夢をあきらめた主人公・まふみが母校の小学校に非正規職員として図書館司書として赴任し、アパート「リーブル荘」に転居することから始まります。このリーブル荘は、ルリユール工房も併設されており、そこで働くのが世界的な製本家の綺堂瀧子と彼女の孫である天才製本家の由良子です。

まふみは、図書館司書として子どもたちの問題に触れながら、製本の世界の魅力にも引き込まれていきます。物語が進む中で、彼女は本に込められた人間のストーリーに気づき、書籍が心の支えとなる可能性を学んでいきます。

「ルリユール」という言葉は、フランス語で「もう一度~する」という意味と「綴じる」を合わせた言葉で、ここでは手製本を指します。本書では、製本作業を通じて本に対する新たな視点を得ることができるのです。

2025年3月に刊行されて以来、この作品には多くの称賛が寄せられており、特に作家の小川洋子さんが「本の秘密をそっと教えてくれる特別な一冊」と賞賛するコメントを残しました。小説紹介インフルエンサーのけんごさんも本書を2025年上半期の「読んでよかった!ベスト小説10選」に選び、「紙の本が大好きな人は必読」と述べています。

坂本葵氏は、この受賞を受けて非常に嬉しい気持ちを表明しています。地域の書店員に選ばれること、自身の作品が多くの読者に手にとってもらえることに感謝を述べ、本書には自身の紙の本に対する愛情が詰まっていることを伝えました。また、デジタルコンテンツが溢れる現代において紙の本が存在する意義を再認識させる作品であるとも語っています。

坂本葵さんは、1983年に愛知県に生まれ、東京大学文学部を卒業後、大学の非常勤講師として執筆活動を行っています。彼のデビュー作『吉祥寺の百日恋』で一躍注目を集め、その後も執筆活動を続けてきました。本書は彼の文芸作品としては二作品目となります。

この素晴らしいストーリーを是非、書店で手にとって、その魅力を実感してみてください。紙の本が持つ深い意味と感動を感じられることでしょう。特に本を愛する人々にとって、この作品は心の栄養となること間違いなしです。


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電話番号
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