TeraStationの新機能について
バッファローが提供する法人向けネットワーク対応ストレージ「TeraStation」シリーズは、近々新たなセキュリティ機能を追加するファームウェアアップデートを予定しています。この更新では、特にランサムウェア対策に注力した4つの機能が含まれており、これにより企業のセキュリティ対策が一層強化されることでしょう。
新たに搭載される機能
1. 異常ファイル操作検知機能
ランサムウェアを初めとするサイバー攻撃の手法は年々巧妙化し、特に法人向けのNASに対してはリスクが高まっています。新機能の異常ファイル操作検知機能では、NASに書き込まれるファイルの拡張子を監視し、異常が見つかると管理者に通知します。この通知はメールや、リモート管理サービス「キキNavi」を通じて行われ、異常が発生した際は即座にネットワークからの切り離すことが可能です。これにより、被害の拡大を未然に防ぐ手立てが整います。
さらに、スナップショット対応機種では、定期的にファイルの変化を観察し、異常な変化が見つかるとその時点のスナップショットを保存します。ランサムウェアによってデータが暗号化された場合でも、暗号化前の状態に迅速に復元することができます。
2. ファイアウォール機能
新たに加わるファイアウォール機能は、指定したIPアドレスやポート番号の許可や拒否の設定が可能です。これにより、不正アクセスを防ぎ、企業のNASが外部からの攻撃を受ける可能性を大幅に減少させます。特に、LAN外からの攻撃に対して強力な防護を提供します。
3. 不正ログインブロック機能
不正ログインの試みが続く場合にそのアカウントやIPアドレスを一定期間ブロックする機能も新たに追加されます。これにより、ランサムウェアやその他のサイバーへの攻撃を低減させることを目指しています。特に総当たり攻撃などの手法に対して有効です。
4. 感染ファイルのアクセスログ出力機能
ウイルスチェックを行った際に、感染ファイルの直近の書き込みを誰が行ったのか、そのユーザーのアカウントやIPアドレス情報をログとして出力する機能も追加されます。このログ情報は感染源の特定に役立ち、迅速な対策を講じるために非常に重要です。
対応機種と今後の予定
これらの新機能は、TeraStationのTS5020シリーズおよびTS3030シリーズに対応しています。バッファローは、ユーザーのニーズに応える形でセキュリティ機能の強化を進めており、今後も更なる機能追加や改善を続けていくことでしょう。
法人向けのNASに求められるセキュリティ対策がますます重要視される中、バッファローのTeraStationは、安心して利用できるストレージソリューションとして期待されています。