こめ油の抗酸化作用
2025-09-26 11:15:20

築野食品工業が解明したこめ油の抗酸化作用のメカニズム

こめ油の抗酸化作用のメカニズムが解明される



築野食品工業株式会社は、東北大学大学院農学研究科およびガジャ・マダ大学との共同研究を通じて、こめ油の調合による抗酸化作用のメカニズムを明らかにしました。この研究成果は、国際学会誌「Food Research International」にオンラインで掲載され、食品業界におけるさらなる応用が期待されています。

研究背景


近年、食品の保存技術の進化とともに、抗酸化作用が注目されています。特にこめ油は、その独自の脂肪酸組成と豊富な抗酸化成分により、高い酸化安定性を誇り、様々な食品に応用されています。しかし、こめ油の調合による抗酸化作用については、まだ多くの謎が残っていました。

研究の目的と成果


共同研究チームは、こめ油と他の植物油(例:キャノーラ油)との調合による抗酸化作用を調査しました。研究の結果、常温保存下におけるこめ油の抗酸化作用が非常に顕著であることが判明し、そのメカニズムを解明するために更なる実験が行われました。

特に、こめ油に含まれるγ-オリザノールなどの抗酸化成分が、主要な抗酸化物質であるトコフェロールの活性を持続的に維持することが分かりました。この知見は、こめ油の調合技術を用いて、様々な食用油脂や油脂加工食品の保存安定性を向上させるために応用可能です。

未来への展望


これまでの研究結果により、こめ油の調合技術が食品業界に与えるインパクトは計り知れません。今後は、この知見を活かして新たな食品開発が進むことが期待されています。さらに、築野食品工業は、この技術を基に他の植物油の特性を融合させることで、さらなる応用が進むでしょう。

掲載情報


本研究は2025年9月18日に「Food Research International」に掲載されました。論文の詳細は、以下のリンクからご覧いただけます。
  • - 論文タイトル:Elucidating the antioxidative mechanisms by blending rice bran oil with canola oil at ambient temperature
  • - DOIリンク

築野グループの取り組み


築野グループでは、古代より愛され続けている米ぬかの高機能利用を通じて、こめ油やファインケミカル、オレオケミカルなどを展開しています。持続可能な社会に向けた取り組みを行い、廃食用油のリサイクルやSDGsへの貢献も進めています。詳細な情報はこちらをご覧ください。

こうした研究と技術が、今後の食品業界に新たな風を吹き込むことを期待しています。


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会社情報

会社名
築野食品工業株式会社
住所
和歌山県伊都郡かつらぎ町大字新田94
電話番号
0736-22-0061

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