白川村の新たな試み:特定地域づくり事業協同組合の設立
岐阜県白川村は、新たな地域活性化の取り組みとして、特定地域づくり事業協同組合「白川郷わくわくワークス」を設立しました。これは、年間を通じた安定した仕事を創出し、地域の事業者が安定した人材を確保できるための新しい仕組みです。移住者の定着を促し、地域経済を活性化させることを目指しています。
背景:人口減少と人手不足の課題
この地域では、観光需要の回復があったものの、人口減少と人手不足といった問題が依然として続いています。観光業だけでなく、農業や生活サービス業においても人材ニーズが高まっている一方、仕事は季節や時間帯に依存しがちです。そのため、個々の事業者が通年雇用を実現するのは困難であり、移住希望者にとっても安定した就業先を見つけることが難しい状態でした。
特定地域づくり事業協同組合の設立
このような課題に対応するために、白川村は総務省の「特定地域づくり事業協同組合制度」を活用しました。「白川郷わくわくワークス協同組合」は、さまざまな業種の事業者に人材を派遣することで、年間を通じた就業機会を提供します。さらに、この組合での雇用形態は、移住者を正社員として迎え入れ、地域内の複数の事業者へと派遣する“マルチワーク”のスタイルを特徴としています。
働き方の多様性:季節による業務の変化
白川郷わくわくワークスでは、季節ごとに異なる業務に従事することが可能です。春から秋にかけては主に農業、冬季には飲食や製造、さらには通年で観光事業といった多様な業務を行います。
- - 春〜秋:農業(田植え・水稲管理)
- - 通年:観光案内所・駐車場管理・清掃業務
- - 冬:飲食・製造・サービス業
このように、移住者は複数の事業を経験しながら正社員として安定した雇用を得ることができます。この制度により、白川村での働き方を試し、最適な職を探すことができます。
移住者にとってのメリット
移住者にとってこの協同組合は、
- - 安定した正社員雇用(月給制・社会保険完備)
- - 多様な業務経験を通じたキャリア形成
- - 将来的な就職や起業の機会を提供
toいった利点があります。これにより、村への移住が促進され、地域の持続可能性の向上に寄与すると期待されています。
地域にとっての利点
白川村にとっても、
- - 慢性的な人手不足の解消
- - 繁忙期と閑散期の人材調整
- - 若い世代の流入による地域活性化
が見込まれます。このような結びつきが、地域社会をさらに強固にすると考えられています。
今後の展開
白川郷わくわくワークスは、段階的な人材の受け入れ拡大を目指し、最終的にはこの組合で働く人々が地域に定着し、直接雇用や起業へとつながる持続可能な地域づくりを目指します。
組合概要
- - 名称:白川郷わくわくワークス協同組合
- - 所在地:岐阜県大野郡白川村
- - 設立日:2026年3月17日
- - 事業開始日:2026年4月1日
- - 主な産業分野:農業、製造業、飲食業、観光サービス
白川村では、地域とのつながりを大切にしながら、働く人々を育てる仕組みを通じて持続可能な地域社会の維持を目指す取り組みを継続していきます。