SBI損保、東京2025デフリンピックでの取り組み
SBI損害保険株式会社は、2025年11月に開催される東京2025デフリンピックのゲームズサポートメンバーとして協賛することを発表しました。この大会は、日本で初めて開催される夏季デフリンピックで、多くの聴覚障害を持つアスリートが参加し、彼らの才能と努力を称える場となります。
デフリンピックの意義
デフリンピック(デフオリンピック)は、聴覚障害者のために設立された国際的なスポーツ大会です。1924年にフランス・パリで始まったこの大会は、4年ごとに世界各国で行われており、現在では約70~80か国が参加。約6,000人の選手が競い合う場として、多くの人々に注目されています。デフリンピックは単にスポーツの祭典ではなく、聴覚障害者への理解と尊重を促進する重要なイベントでもあります。
SBI損保のこれまでの活動
SBI損保は、これまでにも聴覚障害者の支援に取り組んできました。2019年からは、株式会社プラスヴォイスと連携し、手話や筆談を通じてコミュニケーションを助けるサービスを導入しています。これにより、耳や言葉が不自由な方でも、スムーズに各種手続きやお問い合わせを行える環境が整いました。また、2024年には「GOOD LIFE フェア」にも協賛し、聴覚障害者と一般の人々が共に楽しむイベントを実施、啓発活動にも力を入れています。
東京2025デフリンピックにおける新たな試み
今回の東京2025デフリンピックにおいて、SBI損保が協賛する理由は、デフスポーツの魅力を広め、社会の理解を深めるための活動に寄与したいからです。特にサッカーでは、選手たちの手話やアイコンタクト、特別なルールが用意されており、聴者とデフスポーツの違いを学ぶ良い機会になります。これを通じて、聴覚障害者と健常者がどう共生できるかを考え、実行に移していくことが目指されています。
情報保障に関する啓発活動
大会期間中、SBI損保は特設のウェブサイトを設け、デフリンピックの様々な工夫やデフアスリートを応援する方法を紹介します。また、日常生活における「情報保障」についての情報も提供し、聴覚障害に対する理解を深める広報活動を行います。これにより、聴覚障害者が暮らしやすい社会の実現を目指し、さまざまな活動を展開していく計画です。
企業としての責任
SBI損保は、「新しい時代に、新しい保険を」という理念の下、顧客が求める新たな価値を創造し続けています。特に、聴覚障害者を含むダイバーシティ推進に注力し、全ての人が活躍できる社会の実現を目指しています。デフリンピックを通じて、その理念をさらに深めていく所存です。
おわりに
2025年の東京デフリンピックは、聴覚障害者と健常者が一緒に交流し、互いに尊重し合う社会を築くための契機となるでしょう。SBI損保は、その活動を通じて、聴覚障害者への理解を促進し、多様性が生かされる社会を実現するために尽力します。招待された6000人の選手たちと、その背後にいる無数のサポーターへ、心からのエールを送りたいと思います。