映画館でバレエを体験!『くるみ割り人形』の魅力
日本の映画館でバレエを楽しむ新しいスタイルが話題になっています。特に、ヌレエフ版『くるみ割り人形』の上映がTOHOシネマズ日本橋で延長され、多くの観客が訪れています。この作品は、チャイコフスキーによる美しい音楽と、華やかな衣装、豪華な舞台装置によって彩られた芸術作品です。
この『くるみ割り人形』は、E.T.A.ホフマンの原作を基にしており、魔法のような要素が散りばめられた物語です。物語は、クリスマス・イヴの夜、シュタルバウム家のパーティから始まります。主役のクララは、魔術師ドロッセルマイヤーから贈られたくるみ割り人形を手に入れます。夜が更けるにつれて、彼女は夢のような冒険へと旅立つことになります。
特に注目されるのは、ドロッセルマイヤーと王子を同じダンサーが演じる点です。これにより、物語に複雑さや深みが与えられ、クララが抱く憧れと愛の感情がより一層表現されています。1幕と2幕を巧妙に繋ぐ演出は、まるで映画を観ているかのような感覚をもたらします。
また、特筆すべきは、1幕に登場するねずみたちのシーンです。パリ・オペラ座学校の生徒たちが演じる「子ねずみ」は、クララに襲い掛かる様子がまるでホラーのようで、観客を釘付けにします。この緊迫感とユーモアのバランスが、観客に様々な感情を呼び起こします。
パリ・オペラ座の甘美な美術や衣装も見逃せません。ニコラス・ジョージアディスによるデザインが施された衣服や舞台装置は、バレエの幻想的な設定を忠実に再現しています。金平糖のグラン・パ・ド・ドゥでは、その高い技術力が際立ち、バレエファンだけでなく、家族連れや初めてバレエを観る人々も楽しめる内容となっています。
主役のクララ役を演じるのは、パリ・オペラ座を代表する人気エトワールのドロテ・ジルベール。彼女は、その正確なテクニックと表情豊かな演技によって少女から大人への成長を見事に演じています。ドロッセルマイヤーと王子の二役を担うギヨーム・ディオップは、オペラ座最年少エトワールとして大きな期待を寄せられており、彼が演じるミステリアスな老紳士は一見の価値があります。
また、今回のシネマ上映は貴重な機会です。ヌレエフ版『くるみ割り人形』は日本で上演されたことがなく、映像パッケージとしても発売されていません。このため、映画館での視聴は、パリ・オペラ座ならではの豪華でファンタジックなクリスマスの夢を体験できる絶好のチャンスです。
上映は2023年12月16日・19日にパリ・オペラ座で収録され、上映時間は1時間48分です。一般料金は3,000円、学生は2,000円と、手頃な価格で楽しむことができます。ぜひ、この素晴らしい芸術作品を見逃さないようにしましょう。
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