宿泊産業特化の新たな経営人材育成プログラム
2025年9月30日、宿泊産業の将来を見据えた新しい教育プログラム「JALF-MBAコース」が、東京都港区にある財団法人宿泊施設活性化機構(JALF)によって開講されます。このコースは、宿泊業界のニーズに特化した経営人材を育成することを目的としています。本プログラムの背景には、過去19年間にわたり運営されてきた「宿泊産業経営塾」の実績があり、そのDNAを受け継いで次世代のリーダーを育成するという使命があります。
開講の背景と必要性
近年、宿泊業界はインバウンド需要の増加を受けて活況を呈しています。特に、客室単価10万円を超える高価格帯ホテルが登場し、ビジネスの在り方にも変化が求められています。しかし、国内市場は徐々に減少傾向にあり、国際情勢の変化がビジネスに急激な影響を及ぼす可能性があるため、今後ますます不安定さが増すと考えられます。
さらに、コロナウイルスの影響や人材不足に伴い、宿泊施設の利用形態や顧客層は多様化しています。この変化に対して、従来のやり方を続けるのではなく、次代の経営者として必要な資質やスキルを体系的に学ぶことが急務となっています。
JALF-MBAは、次代の総支配人や経営者に必要な視点を育成するため、「数字」「顧客」「ブランド」「社員」の4つの側面をバランスよく学ぶ機会を提供します。観光の再興が進む今のタイミングで、宿泊業界の未来を担えるリーダーを育成する意義は非常に大きいと言えます。
カリキュラムの紹介
本コースのカリキュラムには、宿泊業界のさまざまな課題に対する専門的な知識を提供するため、業界の第一線で活躍する多くの講師が揃っています。たとえば、「特命プロジェクトマネジメント」に関しては、ザ・キャピトルホテル東急の総支配人である志村恒治氏が指導。ホテルのブランディングについての講義は、三井不動産マネジメントの雀部優氏が担当します。また、元星野リゾートの上杉惠理子氏による広報マーケティングのケーススタディも行われます。
さらに、バンケットビジネスやウェディングの未来についても、さまざまな視点からの講義が用意されています。持続可能な地域実現に向けた取り組みや、観光と地域振興の関連性についても深堀りします。多岐にわたるテーマに関して、各界で活躍する専門家から直接学べる貴重な機会です。
開講概要と受講の流れ
「JALF-MBAコース2025」の開講は2025年の9月30日からで、受講は隔週火曜日に行われます。会場は東京都内で、リアル参加とオンライン参加の両方が可能です。対象者は、総支配人や経営者としての視点を学びたい方を想定しており、最大20名を募集します。受講料は50万円(税込)で、申し込みはオンラインで受け付けています。
開始までの道のりを確実にするため、選考には簡単な入学試験があります。興味のある方は、ぜひこの機会に応募を検討してください。
お問い合わせ
本プログラムに関する詳しい情報や申し込み方法は、こちらのリンクからご確認いただけます。成功を目指す宿泊業界のリーダーを一緒に育てていきましょう。