アスリート支えるAT
2026-07-09 08:49:25
トップアスリートを支えるアスレティックトレーナーの役割と挑戦
プロスポーツ界で求められるアスレティックトレーナーの資質
6月12日、森ノ宮医療大学にて、女子バスケットボール日本代表のアスレティックトレーナー、佐々木夏未氏による特別講義が行われました。テーマは「アスレティックトレーナーって何をする人?」。彼女は、スポーツ外傷の予防やリコンディショニング、コンディショニングなどの専門業務について講演し、プロスポーツ界の第一線で得た貴重な経験を学生たちと共有しました。
アスレティックトレーナーの重要性
佐々木氏は、アスレティックトレーナー(以下AT)としての具体的な役割を説明しました。ATは、選手の健康管理やトレーニングのサポートだけでなく、選手と監督、コーチ、ドクターなど、様々な関係者との信頼関係を築いていく上での「橋渡し役」となることが求められる職業です。彼女は、「身体だけを見るのではなく、人を理解し、コミュニケーションを大切にすることが、現場での信頼へとつながる」と語りました。
多職種連携の重要性
講義の中で、佐々木氏は多職種連携の大切さについても強調しました。スポーツ医学の分野では、ATが医師やコーチと連携して選手のケアを行うことが極めて重要です。特に、複数の専門性を学ぶことで、選手に対するサポートの幅が広がると述べました。自身の経験として、ATとしてだけでなく、鍼灸師としての知識や、さらにはヨガインストラクターの資格を取得した背景も紹介し、専門性を広げることの価値が選手へのサポートに直結していることを強調しました。
夢を持ち続けることの大切さ
講義の後半では、技術や知識だけでなく、人とのつながりの重要性や挑戦する姿勢についても語られました。ATの世界は一般的に求人が少なく、多くの仕事が人との縁や紹介によって生まれることから、「将来こんなトレーナーになりたい」という夢を周囲に伝えることが重要であると佐々木氏はアドバイスしました。自身も学生時代から夢を公言し、多くの出会いを重ねた経験を振り返り、夢を言葉にすることでチャンスを引き寄せられたことを忘れないようにと学生たちに伝えました。
今しかできない経験が将来の資産に
最後に、佐々木氏は「今しかできない経験」が将来に活かされるとし、実習や現場での挑戦を重視するよう呼びかけました。また、新たな知識を身につけたり、さまざまな競技に触れたりすることが、未来のキャリアの礎となると強調しました。「今の時間をどう使うかが将来を大きく変える。多くの経験を積んで挑戦し続けてほしい」と力強く締めくくりました。
佐々木 夏未氏のプロフィール
佐々木氏は、現在、2026年度女子日本代表チームアジア競技大会でトレーナーを務めており、日本代表選手のコンディショニング管理やトレーニング指導を行っています。また、過去にはWリーグの日立ハイテククーガーズのアスレティックトレーナーとして7年間活躍し、競技現場での包括的なサポートに従事してきました。彼女の経験は、選手や一般の方へのトレーニング指導や健康増進にも多く活かされています。
おわりに
森ノ宮医療大学での講義は、学生全員にとって非常に意義深い時間となったことでしょう。トップアスリートを支えるアスレティックトレーナーとしての役割や、挑戦する姿勢の重要性、そして人とのつながりについて学ぶことができたこの機会を生かして、将来のキャリアに向けた一歩を踏み出してほしいと思いました。
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