フードバンク京都が認定NPO法人に
2024年11月、食のセーフティネットを担う「フードバンク京都」が、京都市から認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)として正式に認められました。この認定により、個人や企業からの寄付が税制優遇の対象となり、より多くの支援が期待されています。理事長の高畠由美氏は、設立から9年の活動を振り返り、今後も「誰もが明るく豊かな生活ができる社会」を目指して邁進していく決意を新たにしています。
フードバンク京都の活動について
フードバンク京都は、社会福祉施設や要生活支援者への食品支援を行う特定非営利活動法人です。個人や企業から寄せられた食品を、要請があった個人や団体に届けることで、社会の困窮者支援にも力を入れています。最近では、フードバンク農園での自然農法による野菜生産も開始し、安全で新鮮な野菜をお届けする取り組みが進められています。
ここ数年、生活支援を必要とする方々からの要請が急増し、2023年度は前年度の1.4倍にあたる約700回の支援を実施しました。これは新型コロナウイルスの影響も大きいと考えられます。
支援のための必要な経費
フードバンク活動はボランティアの協力を得て成り立っていますが、引き取りや配送のガソリン代、食品保管のための賃貸料、スタッフの雇用費なども必要です。認定NPO法人の取得を通じて、寄付が増えることで安定した運営が可能になることを願っています。
寄付がもたらす税制優遇
2024年11月27日以降、フードバンク京都への寄付は、所得控除や税額控除といった税制上の優遇を受けることができます。少額の寄付でも減税効果が非常に高く、幅広い支援が期待されます。これにより、寄付者への支援体制が整うことが目的とされており、公益に資する活動としての責任を受け止めるフードバンク京都は、今後も努力を続けます。
寄付方法
寄付は以下の方法で可能です。11月27日以降の寄付は、税制優遇の対象となります。
1.
Syncableからのクレジットカード寄付
賛助会員および単発寄付が選べます。月額1,000円の寄付が自動で行われる賛助会員も。
2.
金融機関からの寄付
ゆうちょ銀行および京都銀行から口座振込が可能。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。
寄付を通じて、より多くの人々に安心と希望を届ける重要な活動がこれからも続いていくとは期待されます。広報誌は年2回発行し、理事長の思いが伝わる巻頭言も掲載されています。
フードバンク京都の思い
フードバンク京都は、2015年に設立されました。その背景には、東日本大震災を契機に困っている人たちを助けたいという思いがありました。理事長の高畠氏は「社会の問題にかかわる人が一人でも増えていけば、世の中から困りごとが減っていく」との信念を持ち、活動を始めました。この取り組みには、多くのボランティアが集まり、支援の輪が広がっています。
結論
フードバンク京都の認定NPO法人認定は、今後の活動にさらなる期待を寄せるものであり、寄付者への税制優遇も新たな資金の流入を促進するでしょう。これからも、地域の人々が明るく豊かな生活を送れるための支えとなるべく、フードバンク京都は努力を続けていきます。