ヤマハの発明受賞
2025-06-03 11:22:52

ヤマハの音場支援システムが全国発明表彰で栄誉受賞

音場支援システム「AFC Enhance」が受賞



ヤマハ株式会社は、顧客の多様なニーズに応える音場支援システム「AFC Enhance™(Active Field Control)」により、令和7年度全国発明表彰の「発明賞」を受賞しました。この栄誉ある受賞は、7月1日(火曜日)にThe Okura Tokyoにて行われる表彰式で発表される予定です。

「AFC Enhance」とは?



「AFC Enhance」は、空間の響きを自在にコントロールする革新的な音響技術です。特に、多目的ホールなどでは、さまざまな用途に応じて異なる響きを実現することが求められます。従来は物理的な設備が必要であり、建築コストの増大や設置の自由度が限られていました。しかし、この新しいシステムは新たなアプローチを取ります。

響きの制御方法



「AFC Enhance」は、音響設備を使い響きを最適化する技術です。響きは、初期反射音(ER)と残響音(REV)で構成されていますが、本システムでは、これらをそれぞれ独立したシステムで制御しています。事前に実空間で測定されたインパルス応答データを用いて信号処理を行い、最適な空間の響きを再現します。

初期反射音(ER)の制御



ER制御では、指向性の高いマイクで音を拾った後、その信号に初期反射音を合成し、特別に配置されたスピーカーから出力します。これにより、聴衆は自然な響きを体験できます。

残響音(REV)の合成



REV制御では、全指向性マイクを使って収音した信号に反射音を加え、天井に配置されたスピーカーを通じて会場全体に音を広げます。この際、音響フィードバックを利用することで、リアルで自然な響きを強化します。

世界中の採用事例



この技術は世界中で200以上の施設に導入され、音響機器業界に新たな希望をもたらしています。音場支援システム「AFC Enhance」は、ただの技術革新に留まらず、音楽文化の継承と発展にも寄与するものとされています。

全国発明表彰とは



全国発明表彰は、公益社団法人発明協会が主催し、大正8年に始まりました。科学技術向上と産業発展に貢献する優れた発明を顕彰するため、毎年行われています。今回の受賞は、過去にも数多くの発明賞を受賞しているヤマハにとって、名誉な成果となりました。

ヤマハの過去の受賞歴



ヤマハはこれまでにも多くの賞を受賞しており、その中には昭和54年のテーパー管の製造方法から、令和5年の新しい管楽器の意匠まで、多岐にわたる製品と技術があります。これらの受賞は、ヤマハが持つ技術力を象徴するものであり、今後もその革新が期待されています。

まとめ



ヤマハの音場支援システム「AFC Enhance」は、音の響きをコントロールする新技術として、全国発明表彰で評価されるに至りました。音楽の未来を変えるこのシステムは、ただの装置でなく、文化の発展にも寄与する重要な一歩となるでしょう。

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会社情報

会社名
ヤマハ株式会社
住所
静岡県浜松市中央区中沢町10番1号
電話番号

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