リカバリー全国フォーラム2024 Plusについて
リカバリー全国フォーラム2024 Plusは、特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構(通称:NPO法人コンボ)が主催するイベントで、精神的な健康について関心を持つ当事者やその家族、精神保健医療の関係者、教育者、市民など、多様な立場の人々が集まります。本フォーラムは、メンタルヘルスと多様性の重要性についての議論を促進し、新たな知見を共有する場となります。
フォーラムの目的と背景
最近では、メンタルヘルスへの理解が進む一方で、依然として多くの人々が精神的な問題で苦しんでいるのが現実です。そのため「リカバリー」の概念を理解し、実践することが重要視されています。フォーラムでは、参加者が自身の経験や知識を分かち合いながら、メンタルヘルスの向上を目指す意義を探ります。
プログラム概要
2024年のフォーラムでは、基調講演、トークライブ、シンポジウムなど、多彩な企画が用意されています。特に注目すべきは、以下のプログラムです。
基調講演
東京都医学総合研究所の副所長、糸川昌成さんが「今なぜ多様性なのか」というテーマで講演を行います。彼は、長年にわたり精神医学や脳科学の研究に従事しており、個人的にも統合失調症の家族としての視点を持っています。
トークライブ
参加者による個々の「リカバリーストーリー」をシェアすることで、リアルな体験を通じた理解が深まります。8名の登壇者が自らの経験を語り、意見交換が行われます。これはフォーラムの中でも特に人気のあるプログラムです。
シンポジウム
映画『どうすればよかったか?』の監督である藤野知明さんや、家族としての体験を持つ矢部滋也さんなどが参加し、多様性とリカバリーについての考察を行います。メンタルヘルスに関する国際的な視点を持つ井筒節さんも加わり、さまざまな視点からディスカッションが繰り広げられます。
分科会内容
また、フォーラムには多岐にわたる分科会が設けられており、以下のテーマが取り上げられます。
- - ピアサポートの重要性に関する考察
- - メンタルヘルスと権利についての説明
- - 就労支援機関でのダイバーシティの実践について
- - 自助グループの未来とその必要性
これらのテーマを通じて、参加者が自身の理解を深め、多様性を尊重する環境づくりに貢献することが期待されます。
参加方法と料金
リカバリー全国フォーラム2024 Plusへの参加は、一般8,000円、学生や家族は5,000円、当事者は4,000円と設定されています。特にコンボの賛助会員には割引が適用されており、参加しやすい設定になっています。お申込は2025年5月14日まで、配信は同年5月18日まで行われる予定です。
最後に
このフォーラムは、メンタルヘルスに関心のある方にとって非常に貴重な機会となります。多様な立場の人々が集まることで、理解を深め合うことができ、みんなでメンタルヘルスへの理解とリカバリーを進められる場となるでしょう。