エリクサジェン・サイエンティフィックが日本支店を開設
米国に本社を構えるエリクサジェン・サイエンティフィックは、神奈川県川崎市に日本支店を設立しました。同社は幹細胞技術に特化したスタートアップで、特にヒトiPS細胞やES細胞の高速分化誘導を実現する「Quick-Tissue™」技術に注力しています。この技術により、分化させた細胞は健康な細胞に近い機能を持つことが確認されています。
日本支店開設の背景
エリクサジェン社は、日本およびアジア太平洋地域での分化試薬や細胞の需要が急増していることを受けて、日本におけるサービスの向上を目指し支店を開設しました。特に、ライフサイエンスの研究機関が集まる川崎市のキングスカイフロント地区に位置することで、流通の効率化と顧客サポート体制の充実を図ります。
日本支店の概要と所在地
- - 名称: Elixirgen Scientific 日本支店
- - 所在地: 210-0821 神奈川県川崎市川崎区殿町3-25-22 ライフイノベーションセンター322
- - 代表: 饗庭 一博
- - 連絡先: 050-5375-0509
- - Web: Elixirgen Scientific
- - 事業内容: 幹細胞分化試薬キットおよび分化細胞の営業、流通、顧客サポート
今後の展開
今後、エリクサジェンは米国本社研究所にて細胞分化誘導技術のさらなる研究開発を継続していく計画です。また、米国東海岸に拠点を置くことで、米国やヨーロッパの研究機関との連携を進め、新しい事業機会を模索します。特に、パートナー企業である株式会社リコーと共同で、バイオプリンティング技術を活用し、薬剤応答評価用プレートの実用化を目指します。このプレートを用いることで、従来は動物細胞を用いていた神経毒性評価を、ヒトiPS細胞由来の神経で行うことができるようになると期待されています。
エリクサジェン・サイエンティフィックの日本支店は、これからの幹細胞研究の進展に寄与し、国内外の研究者たちのニーズに応えられるよう努めていくことでしょう。日本における幹細胞研究の新たな未来を切り拓くための重要な一歩となることが期待されています。