赤十字パビリオン
2025-04-04 20:19:20

大阪・関西万博で人道への理解を深める赤十字パビリオン

2025年に開催される大阪・関西万博で、日本赤十字社が手掛ける「国際赤十字・赤新月運動館」、通称「赤十字パビリオン」が注目を集めています。このパビリオンは、「人間を救うのは、人間だ。〜The Power of Humanity〜」というスローガンのもと、人道危機に直面している世界を伝えるものです。赤十字のヒューマンストーリーを通じて、観客に人道的理念と共感を深めてもらい、実際の行動へと繋げることを目的としています。

パビリオンの構成


赤十字パビリオンは、300㎡の広さを持ち、3つのゾーン(ZONE1・2・3)で構成されています。各ゾーンでは約30分の体験を通じて、赤十字の活動や理念が表現されています。

ZONE1: プロローグ

その第一のゾーンでは、世界中の人々の日常に焦点を当てた映像インスタレーションが展開されます。私たちの身近な風景と、そこにいる人々の姿を通じて、日常の尊さを再認識する内容となっています。このゾーンは、来場者に日々の生活の大切さを感じてもらうことを狙いとしています。

ZONE2: メインシアター

次に、ZONE2では、紛争や災害によって日常を奪われた人々の証言を通じた映像コンテンツが提供されます。約10分間のドキュメンタリー形式の映像で、リアルな体験を基にしたストーリーが語られ、赤十字の使命と人間の力強さを体感します。特に、ガザでの医療支援事業に関わった方々や、震災を経験しながらも支援活動を続けている人々のメッセージが印象的です。

ZONE3: エピローグ

最後のZONE3では、来場者が自らの想いを大型スクリーンに投稿できる仕組みがあります。ドームシアターでの体験を踏まえ、観客が何かできることを考え、自らの意見やメッセージを表現できる場となっています。この共有が、人道危機を「自分ごと」として捉えるきっかけに繋がります。また、赤十字の多彩な支援活動を紹介する情報も展開されています。

グッズショップとイベント


パビリオンの出口付近には、赤十字関連の商品を扱うショップが設けられます。オリジナルグッズや、ムーミンとのコラボ商品も手に入る機会です。

万博期間中には、赤十字関連のイベントも多数企画されています。特に「世界赤十字・赤新月デー」や「赤十字ウィーク」など、独自の催しが行われ、来場者に人道支援の重要性を訴えます。さらには、国際的なネットワークを活用した講演会も企画されています。

万博との歴史的リンク


赤十字は、その誕生以来、万博と深い関わりを持ってきました。1867年のパリ万博や1873年のウィーン万博で日本人が赤十字の理念に触れ、その後日本での導入につながりました。これらのイベントは、世界に人道を発信するための重要な舞台となったのです。赤十字と万博の関係は、時代を超えて「救いたい」という思いをつながせています。

赤十字パビリオンは、来場者に人道問題への理解を深め、行動を喚起する重要な舞台となることでしょう。「人間を救うのは、人間だ」というメッセージが多くの人々の心に響くことを期待しています。


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会社情報

会社名
日本赤十字社
住所
東京都港区芝大門1-1-3
電話番号

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