N.Avenueと日鉄ソリューションズが共同で暗号資産インデックス協議会を設立

デジタル資産市場に向けた新たな一歩

N.Avenue株式会社と日鉄ソリューションズ株式会社が共同で設立した「暗号資産インデックス協議会」は、日本のデジタル資産市場の発展を目指す重要な取り組みです。これは、信頼性の高い暗号資産価格インデックスを整備し、市場の健全化と投資家保護を図ることを目的としています。

設立の背景

近年、世界のデジタル資産市場は著しい成長を遂げています。この成長の背景には、米国でのビットコイン現物ETFの承認や機関投資家の進出が挙げられます。日本でも暗号資産に対する認識が高まり、金融商品取引法に適用する動きが見られ、ETFの整備への期待が高まっています。しかし、暗号資産取引はグローバルかつ分散的な性質を持ち、価格が市場間で異なるため、投資家にとっては全体の動向を把握しにくい課題があります。

このような背景から、健全な市場を形成するためには、信頼性と中立性の高いインデックスが不可欠であるとの認識から、この協議会が設立されました。

協議会の目的と構成

協議会は、日本の暗号資産市場の発展に寄与する社会的意義のある指数の開発を目指しています。アカデミアや業界の第一線で活躍する専門家が集まり、多様な視点からの意見を交えながら議論を進めます。

座長には、上智大学の森下哲朗教授が就任。その他、著名な金融機関や大学の専門家がメンバーに名を連ねています。具体的には、三菱ＵＦＪ信託銀行や野村アセットマネジメント、ビットバンク株式会社など、さまざまな分野の関係者が参加しています。

■ 協議会メンバー（敬称略）

- 森下哲朗（座長）上智大学法学部教授
- 今井秀星三菱ＵＦＪ信託銀行株式会社フロンティア事業開発部デジタルアセット事業室上級調査役
- 上崎勲野村アセットマネジメント株式会社シニア・インベストメント・オフィサー
- 加藤貴仁東京大学大学院法学政治学研究科教授
- 金光碧株式会社bitFlyer 執行役員事業戦略本部長

今後のスケジュール

協議会は今後、複数回にわたり議論を重ね、2025年から2026年にかけて報告書を公開する予定です。この報告書には、議論の結果がまとめられ、暗号資産インデックスの開発に役立てられます。

オブザーバーの募集

協議会では、多様な視野を取り入れるため、金融機関や政策関係者などを対象にオブザーバー参加を募集しています。参加者は協議会の議論に立ち会い、意見交換に参加することができますので、興味のある方はぜひお問い合わせください。

N.Avenue株式会社の暗号資産インデックス協議会事務局への連絡は以下の通りです。
Email: [email protected]