名古屋の新たな医療拠点、"大須病院"開設
2023年10月1日、愛知県名古屋市に新病院「大須病院」が開設されました。この病院は、医療法人桂名会が西日本電信電話株式会社(NTT西日本)から譲渡を受けたもので、元々はNTT西日本東海病院として知られていました。NTT西日本東海病院は2021年に閉院しましたが、その名跡を引き継ぎ、新たに生まれ変わった形です。
大須病院の基本情報
- - 名称:大須病院
- - 院長:佐藤 泰正
- - 所在地:愛知県名古屋市中区松原2丁目17番5号
- - 代表電話:052-212-8981(10月1日以降)
- - 標榜診療科:内科、小児科、外科、整形外科、リハビリテーション科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、放射線科、麻酔科(計12科)
- - 病床数:150床
- - Webサイト:大須病院
この新病院は周辺の医療ニーズに応えるため、人口密度が高い名古屋市中区に位置し、地域住民にとってアクセスしやすい場所にあります。周辺3km圏内だけでも、約28万人が住んでおり、5km圏域では78万人に達するため、地域密着型の医療を目指す上で非常に重要な立地といえるでしょう。
開設の背景
愛知県では、2025年に名古屋・尾張中部医療圏内で病床数が不足することが見込まれています。具体的には、現在の一般病床・療養病床の数が不足し、特に回復期の病床が求められています。これを受け、大須病院はその機能を強化し、急性期と回復期を併設することで、高度な治療を可能とする医療拠点を兼ね備えることになりました。
さらに、近隣地域の医療機関と連携し、患者様のニーズに対応した医療サービスを提供することを目指しています。大須病院は「急性期」「回復期」「健診」の3本柱を基軸とし、密接な地域医療を提供していく方針です。
医療法人桂名会の取り組み
医療法人桂名会は、名古屋エリアにて回復期リハビリテーション病院である木村病院及び重工記念病院を中心に多様な医療サービスを展開しています。グループ内には病院だけでなく、クリニックや訪問看護、訪問介護のステーション、さらには地域包括支援センターといった多角的な医療・介護事業所が存在し、地域に根ざした総合的な医療サービスを提供しています。
佐藤院長は、「地元の皆様にとってアクセスしやすく、愛される病院を目指す」と語り、地域密着型の医療を推進するための努力を約束しています。
大須病院の開設により、今後名古屋市の医療の質がさらに向上することが期待されています。地域住民にとって、新たな選択肢が増え、安心して医療を受けることができる環境が整うことでしょう。