フィリップスが新超音波診断装置EPIQ Elite/Affiniti Elevateを発売
株式会社フィリップス・ジャパンは、革新的な超音波画像診断装置「EPIQ Elite」および「Affiniti Elevate」シリーズを4月1日より販売開始すると発表しました。これらの装置は、画像診断の現場で求められる迅速な診断や効率的なワークフローの実現を目指して設計されています。これにより、医療現場での業務負担を軽減し、患者に対するサービスの質を向上させます。
超音波診断装置の重要性と課題
超音波検査は、ハイリスクな手術を行わずに体内の状態を評価する手段として、広く利用されています。しかし、その専門性の高い技術を習得するには、長いトレーニングが必要であるという課題も存在します。また、医療現場では、急速に増加する患者数に対して迅速な診断が求められており、専門技術者の育成が急務とされています。そこでフィリップスの新シリーズは、自動化機能を搭載し、専門的な知識がなくても高精度な画像診断が可能になるよう設計されています。
EPIQ Elite/Affiniti Elevateシリーズの特長
新しい超音波診断装置は、以下のような特長を備えています。
1.
AutoScan Assistantの拡充
この機能は、様々な検査ニーズに対応するための100以上のプリセットを搭載しており、画像処理を高精度で行うことが可能です。手間を減らすためのピクセル単位の最適化アルゴリズムや、深さ方向の自動輝度調整により、より迅速な診断が実現されます。手動調整の頻度が最大で54%削減され、スムーズなワークフローが期待されています。
2.
Auto ElastQ機能の導入
非侵襲的に肝臓の硬さを測定できるAuto ElastQは、自動化機能が追加され、計測時間を最大で60%短縮することが可能になっています。この機能は、精度の高い結果を99%の再現性で提供し、医療現場での効率化をサポートします。
3.
ワークフローの効率化に向けた機能
新たに追加されたQuick Launchプリセット機能や、直感的なアノテーション入力を可能にするColor Coded Annotationは、検査がスムーズに進む手助けをします。これにより、ユーザーのニーズに柔軟に対応できるようになります。
4.
循環器領域のAI機能
AI技術が導入され、心疾患の評価を客観的に行うことができるようになります。この技術は自動化を進めており、複雑な解析も正確に行えます。
フィリップス・ジャパンについて
フィリップス・ジャパンは、1953年に設立されたロイヤル フィリップスの日本法人です。画像診断、超音波診断、ヘルスインフォマティクスなど、多岐にわたる分野で革新的な技術を提供し、医療業界の課題解決に貢献しています。約2,000人の従業員が日本国内の約70拠点で活躍しており、社会の健康と生活の質の向上を目指しています。
この新しい超音波診断装置の登場によって、医療現場での診断精度が向上し、より多くの患者に対して迅速かつ効果的なケアを提供できることが期待されています。