八尾市立歴史民俗資料館特別展「高安の古墳とその遺宝」開催のお知らせ

特別展「高安の古墳とその遺宝」開催

八尾市立歴史民俗資料館では、令和7年10月4日から12月15日まで特別展「高安の古墳とその遺宝」が開催されます。この特別展は、八尾市東部の高安地域で発見された古墳群と、その文化的遺産を紹介する重要な機会です。

高安地域には、古墳時代に築かれた数多くの古墳が点在しています。特に、中河内最大の前方後円墳である心合寺山古墳や、大阪府下最大級の石室を持つ愛宕塚古墳は、その規模と出土品の豊富さで注目されています。これまでの調査では640基以上の古墳が確認され、現在も200基以上が残っているとされています。

江戸時代には「高安の千塚」として名を馳せ、出土した勾玉や土器は好古家によって珍重されました。また、明治時代以降の発掘によって、重要美術品認定を受ける装飾付須恵器や銅鏡が出土し、より多くの人々にその価値が認識されることとなりました。

令和7年は、心合寺山古墳の史跡整備完了20周年および高安千塚古墳群の国史跡指定10周年という重要な節目に当たります。この特別展では、高安地域における古墳とその出土遺物を多角的に紹介し、地域の考古学と古墳文化に触れる貴重な体験を提供します。

展示内容

特別展では、装飾的な武具や馬具、玉類、耳環といった装身具、さらに様々な形状の土器や埴輪など、多彩な考古資料が展示されます。これにより、古墳文化の深さや多様性に触れることができるでしょう。

これまでの郷土史研究や発掘調査の成果を反映した本展は、地域の歴史を理解する絶好の機会です。来場者は、出土品を通じて高安の古墳文化の魅力を再発見できることでしょう。