物流業界の新たな挑戦
アスエネ株式会社(以下、アスエネ)とNIPPON EXPRESSホールディングス株式会社(以下、NIPPON EXPRESS)は、環境保護のための革新を目指し、データ連携に基づいた物流の最適化に取り組むことを発表しました。両社の連携により、CO2排出量の削減を促進し、持続可能な社会の実現を目指します。
物流分野における環境意識の高まり
2020年の「2050年カーボンニュートラル宣言」を契機に、企業はより一層環境を意識した経営が求められるようになりました。特に物流業界は、輸送によって発生するCO2排出量が大きく、全体の18.5%を占めています。このため、国土交通省は2030年度までに2013年度比で35%のCO2削減目標を掲げており、物流業界に対する圧力が増しています。
アスエネとNIPPON EXPRESSの取り組み
アスエネは独自のCO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」を展開しています。このサービスは、企業や自治体向けにGHGプロトコルに基づいたCO2排出量の見える化を支援するものです。この度、NIPPON EXPRESSとデータ連携を行うことで、さらなる脱炭素化を推進していきます。
NIPPON EXPRESSでは、エコトランス・ナビや生物燃料の提供など、物流分野における脱炭素ソリューションを多岐にわたって提供しています。双方の取り組みが組み合わさることで、物流業界全体のCO2排出量を効率的に管理し、最適な輸送計画を立案することが可能となります。
CO2減少の具体的な方法
アスエネとNIPPON EXPRESSは、共通のツール「エコトランス・ナビ」を通じて、顧客の物流におけるCO2排出量データを一元化します。このデータは、上流と下流のサプライチェーンにおける排出量削減の最適な手法を提案する役割も果たします。また、共同で提供するマーケットプレイス「アスエネストア」を利用することで、企業は持続可能な物流ソリューションを手軽に導入できるようになります。
脱炭素経営の未来
両社の連携により、物流業界での脱炭素化が現実のものとなりつつあります。これまでの取り組みを更に深化させ、社会的価値の向上とカーボンニュートラルの実現に向けて本格的な活動を展開していくでしょう。特に、企業の経営戦略において脱炭素はますます重要な位置を占めるようになると同時に、環境経営が業績向上にも寄与するという考え方も広がっています。
推進される取組みは、今後のビジネスモデルや社会の在り方にも影響を与える可能性が高く、持続可能な社会の実現に向けて大きな一歩となるでしょう。
まとめ
アスエネとNIPPON EXPRESSの新たな取り組みは、物流業界が直面する課題に対する解決策を提供します。両社の連携が実を結び、持続可能な未来に向けた新たな潮流が生まれることを期待しています。これからの活動に注目が集まっています。