地域活性化に向けたローカル鉄道の取り組みを学ぶウインタースクール
2022年1月15日(土)・16日(日)の2日間、茨城県ひたちなか市で「ローカル鉄道×地域づくり」をテーマにしたウインタースクールが開催されます。このイベントは、ローカル鉄道の経営や地域活性化に関する知識を深める機会を提供することを目的としています。
本ウインタースクールでは、有識者による座学やパネルディスカッション、さらにはフィールドワークを通じて多角的にローカル鉄道について学ぶことができます。参加は無料で、鉄道に興味がある方や地域の関係者、将来鉄道経営に関わりたい方々を対象にしています。
最近では新型コロナウイルスの影響で、多くのイベントが中止されていますが、昨年実施していたサマースクールの内容を一部刷新し、冬に開催されるウインタースクールとして新たにスタートを切ります。特に、地域行政の担当者や地元住民の参加が期待されており、地域の交通インフラとしてのローカル鉄道の重要性を再認識する機会となるでしょう。
講義内容
1日目 - 1月15日(土)
ウインタースクールの初日は、以下の講義が行われます。
アフターコロナにおける地方鉄道の未来に向けて
講師には富山大学の中川大副学長が登壇し、公共交通が抱える現状と、アフターコロナの視点からそれをどう活かしていくべきかについて話します。地域鉄道がどんどん厳しい状況にある中、その未来をどう築くのかが問われます。
コロナ禍の影響を受けたひたちなか海浜鉄道の現状
次に、ひたちなか海浜鉄道の吉田社長によるケーススタディも注目されています。具体的な統計データを元に、乗客が減少している現実とその対策などを紹介し、参加者に実務的な知識を提供します。
市民・行政のパネルディスカッション
夕方には、地域の支援がありてこそ成り立つローカル鉄道についてのパネルディスカッションが行われます。市民と行政がどのように協力し合って地域づくりを進めているのか、具体的な事例を交えて議論を深めます。
2日目 - 1月16日(日)
2日目はフィールドワークからスタートします。実際に湊線に乗車し、吉田社長自ら車内案内をしてくれる貴重な体験が予定されています。参加者は湊線全線を巡ることで、地域の魅力を直に感じることができるでしょう。
その後は、鉄道ファンと一緒にローカル鉄道の盛り上げ策を考える講義が行われ、モデルやミュージシャンが登壇して意見を交わします。地域の鉄道が再生するために、ファンの情熱がいかに重要かが語られる見込みです。
参加概要
- - 開催日程: 2022年1月15日(土)・16日(日)
- - 対象者: 鉄道愛好者および関係者
- - 開催場所: ひたちなか市役所最寄り駅:勝田
- - 参加費用: 無料
- - 定員: 50名
- - 申し込み締切: 2022年1月6日(木)
このウインタースクールを通じて、ローカル鉄道の未来を考え、地域を活性化させるための貴重な機会になることを期待しています。どなたでも参加できるので、ぜひこの機会に申し込んでみてください。