株式会社図研、新型MBSEツールGENESYS 2024を発表
製造業界に特化したMBSE(モデルベースシステムズエンジニアリング)ソリューションを提供する株式会社図研が最近、最新のモデリングツール「GENESYS 2024」を日本市場向けにリリースしました。この新バージョンは、システムズエンジニアリングを実践する組織に対して、業務効率を高める多くの機能を搭載しています。
GENESYS 2024の新機能
GENESYS 2024では、ユーザーの使い勝手を向上させるために様々な改良が施されています。主な機能は以下の通りです。
1. UAFへの対応
新たに業界標準のフレームワーク「UAF(Unified Architecture Framework)」に対応。これにより、ユーザーは複雑なシステムのモデル化や分析が容易になり、異なる技術ドメイン間での円滑な相互運用が可能になります。特に防衛や商業分野において、この機能は重要な役割を果たします。
2. プロジェクトの階層管理
プロジェクトの編成と分類を改善し、階層的な管理が行えるようになりました。フォルダやサブフォルダの活用によって、プロセスのナビゲーションをよりシンプルにし、情報の追跡可能性が向上します。これは、大規模なシステムモデルの管理にとって、非常に重要な特性です。
3. 拡張性の向上
ちさく、サードパーティのアプリケーションとシームレスに連携できるアドインフレームワークを新たに搭載しました。この機能により、各組織は特定のワークフローや外部ツールと柔軟に連携できるため、生産性をさらに向上させることが期待されています。
ユーザーの生産性向上に寄与
GENESYS 2024は、高速処理・直感的なユーザーインターフェース・最適化されたワークフローなど、全体的な使いやすさとパフォーマンスの向上を通じて、ユーザーの業務の生産性向上に寄与します。この新バージョンは、製造業界におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する強力なツールとなるでしょう。
開発責任者の声
開発責任者である米Zuken Vitechの社長兼CEO、Enrique Krajmalnik氏は次のようにコメントしています。「GENESYS 2024は、モデルベースシステムズエンジニアリングの進化における大きな前進です。UAFサポートや強化された管理ツール、新たなアドインフレームワークの柔軟性により、複雑化する製品開発の課題に対して、かつてないほど容易にかつ的確に対応することができるでしょう」。
今後の展望
図研は、グローバルなユーザーコミュニティやパートナーとの継続的なイノベーションやコラボレーションを通じて、MBSEおよびシステムズエンジニアリングの分野における革新を推進していきます。また、既存のエレキ設計システム「CR-8000」との連携機能も今後さらに強化し、製造業のデジタル化を支援することを目指します。
「つながる世界をエンジニアリングする」というビジョンのもと、今後も高品質な製品を提供していくことでしょう。