Elexi(エレクシ)正式提供開始
株式会社SystemWitchが、分散型ID/検証可能資格(DID/VC)プラットフォーム「Elexi」の正式な提供を始めました。W3CのDIDおよびVerifiable Credentials Data Model 2.0に準拠したこのプラットフォームは、特に資格発行団体(Issuer)、一般ユーザー(Holder)、そしてWebサービス事業者(Verifier)の3者をつなぐために設計されています。Elexiは、失効管理を実現するRevoke機能と、高速な検証APIを提供し、オフチェーン検証を前提としているため、従来の手法よりも効率的で信頼性があります。
Elexiの主要な機能
Elexiは、Issuer、Verifier、Holderの各役割に応じてさまざまな機能を公告しています。Issuer向けのSaaS発行コンソールを使うことで、誰でも手軽にDID発行やVCテンプレートの設計、失効管理を行うことができます。Verifier向けには、効率良く検証を行えるAPIを提供し、HolderにはiOS/Androidアプリを介してVCの受領や管理が行える機能が用意されています。特に発行時のネットワーク手数料をElexiが負担することで、導入のハードルが大幅に下がります。
課題の解決
オンラインでの本人確認は未だにPDFや紙の証明書に依存しているため、なりすましや改ざんが容易だったり、提示の際に過剰な個人情報を開示する必要があったりするなど、さまざまな問題を抱えています。Elexiは、W3C DID/VC 2.0準拠のデータモデルを活用し、失効が可能で必要最小限の情報開示ができるデジタル資格の流通を実現します。これにより、各種資格を安全にデジタルで提示・検証する手段が生まれ、利用者の利便性が飛躍的に向上します。
Elexiが提供する3つの価値
1.
W3C準拠×Blockchain基盤: データモデルがW3CのDID/VC Data Model 2.0に準拠しており、StateListを使ったコンパクトなオンチェーン管理とRevoke機能により、運用の効率性と安全性を両立させています。
2.
最小限の開示で最大の信頼: Verifierには必要最小限の属性のみを提示できるため、個人情報の過剰開示を防ぎ、プライバシーを保護します。
3.
導入しやすいフルスタック: Issuer向けのSaaSやVerifier向けAPI、Holder向けアプリなど、総合的なサービスを提供し、企業の導入をサポートします。
製品の概要と技術要素
「Elexi」は株式会社SystemWitchによって開発され、主にIssuer、Holder、Verifierの役割に応じた機能を提供します。具体的には、IssuerにはDID発行やVCテンプレートの設計・管理が可能ですし、Holderには携帯アプリでのVC管理機能があります。技術面においては、選択的な開示に対応するプライバシー保護設計や、高速かつ低コストなオフチェーン検証が行われています。利用料金についてはお問い合わせとなっており、ベータ期間中は無償で利用できる条件があります。Elexiは2025年10月20日に提供を開始しました。
ユースケースと導入メリット
Elexiは、学位や各種許認可のデジタル提示、年齢確認、eKYCプロセスの簡素化など、さまざまなユースケースを想定しています。Issuerは改ざん対策、Verifierは必要属性のみの高速検証、Holderは自分で証明を管理することのメリットがあります。
会社概要
株式会社SystemWitchは、分散型ID/VCプラットフォームの開発と提供を主な業務にしています。代表取締役の田中裕一の指導のもと、この新しい技術の進展に寄与していくことでしょう。詳しい情報は
こちらの公式サイトをご覧ください。