AIとテクノロジーの影響を受けたアルバイト採用
株式会社マイナビが発表した「AI・テクノロジー導入におけるアルバイト採用状況調査(2026年版)」の結果に基づき、アルバイト採用の現状とその未来について考察します。この調査は、過去1年間にアルバイト採用業務に関与した20~69歳の会社員1,500名を対象に行われました。調査結果から見えてきたのは、企業が直面するアルバイト人材の採用状況と、AIなどのテクノロジーがどのように影響を及ぼしているのかという点です。
2025年のアルバイト人材不足とその影響
2025年にアルバイト人材の不足を感じた企業は57.5%に上り、前年からわずかに減少したものの、引き続き深刻な課題として認識されています。特に、介護業界においては「2025年問題」が取り上げられ、前年からその不足感がさらに強まっていることが明らかになりました。このように、企業はアルバイト採用に対し「厳しかった」という声を上げる一方で、アルバイトの目標採用人数は34.5人で前年よりも減少しています。
特に、アルバイト人材が不足している業界としては、警備・交通誘導の業種が72.7%と最も高く、介護が70.0%と続きます。このことからも、アルバイトの採用難易度が年々厳しさを増している様子が伺えます。
テクノロジーの導入がもたらす現状
調査によると、企業の中でAIやテクノロジーを導入している割合は50.9%に上り、特に販売・接客業では82.5%と高い数値を示しています。このような導入によって、新規アルバイト採用数を抑制した企業の割合は45.2%に達しました。つまり、企業が技術を取り入れることで、一部の業務が省力化され、結果として新規のアルバイト採用数が抑えられる傾向が見えてきます。
これにより、業界別に見ると、特に建築や製造業における技術導入が顕著であり、ロボットや自動化機器の導入が進んでいることが分かります。業務の効率化が進む一方で、どのような業務が人によって引き続き行われるべきかが問われる時代でもあります。
今後の見通し
2026年に関するアルバイト採用の見通しについては、「厳しくなる」と感じる企業が52.8%に上り、約半数が厳しさを予想しています。一方、採用数を「増やす予定」と回答した企業は32.8%と、ここでも前年からの減少が見受けられます。
この状況を受けて、企業は今後のアルバイト採用をどのように考え、どのように技術と人材の共存を図っていくのかが焦点となります。
まとめ
生産労働人口の減少に伴い、アルバイトの採用状況が厳しさを増す中で、テクノロジーの導入は避けられない流れとなっています。定型業務の一部が機械に置き換わる中で、企業も新たな人材を求める難しさを抱えています。今後、アルバイト市場においてどのようにテクノロジーと人間が共存し、どのようにして新たな職務が生まれていくのか、注目が必要でしょう。若者たちにとっては、自身のスキルを見直す良い機会とも言え、今後のキャリア形成において大きな影響を与えそうです。