震災の教訓
2023-03-28 15:08:04

阪神淡路大震災の教訓を次世代へと伝える新たな取り組み

阪神淡路大震災の教訓を次世代へと伝える新たな取り組み



近年、自然災害への備えが急務となっています。中でも、阪神淡路大震災は、日本における都市直下型震災の象徴的な出来事として、多くの教訓を残しました。この教訓を次世代に伝えるため、取材映像アーカイブ「激震の記録1995」が、無料で利用できるeラーニング機能を開放しました。この取り組みは、防災教育を実践する学校や非営利イベントで活用されることを目指しています。

防災教育の重要性



災害の危険性が増す中で、災害の実際の姿を学ぶことができる教育素材は不足していると感じる方も多いでしょう。そこで、1995年に発生した阪神淡路大震災に関する大量の映像資料が、不安を持つ子供たちに向けて再活用される機会を設けました。このアーカイブには、膨大な視覚情報が詰まっており、子供たちが自分たちの立場から行動につなげるヒントを得ることができます。

映像は恐ろしい印象を持たれがちですが、教育に役立つよう心掛けて選定されています。特に「今、できること」としての行動を考えるためのテーマに焦点を当て、震災を体験していない世代にとっても新たな視点を提供しています。

京都大学との共同研究



阿部社は、防災教育をより効果的に進めるため、京都大学防災研究所と共同で研究を進めています。調査では映像を視聴した際の「学び」と「心の負担」の関係性を調査し、映像が与える心理的負荷を見極めることが目的です。結果、心に強く響く映像ほど学びにつながることが示されました。この知見を反映して、より良い教育素材の選定が行われています。

eラーニングの特徴



新たに公開されたeラーニング機能では、未経験な状況で困っている被災者の立場から何を感じることができるのかを考察する映像が多く集められています。「火災」や「建物の倒壊」といった現象を越えて、具体的な問題に焦点を当て、子供たちが自ら備えるための内容が充実しています。これにより、ただ震災の恐怖を語るのではなく、具体的な行動に促す学びが期待されます。

今後の展開



この貴重なアーカイブを教育の現場でより一層活用できるように、私たちは教育委員会や防災教育現場とより密に連携し、さまざまな活動を展開していきます。特に、防災・減災への知識を広めるためには、実体験に基づく教育の重要性を強調し、より多くの人々にアプローチしていく所存です。

参考情報



「激震の記録1995」は、阪神淡路大震災の発生瞬間とその後の復興過程を映像で記録した、初めての大規模アーカイブとして位置付けられています。その中には、約40時間に及ぶ映像や2,000クリップが含まれており、非営利の教育機関や家庭などで活用されています。この取り組みが、未来の防災意識を高める一助となることを願っています。

会社情報

会社名
朝日放送グループホールディングス株式会社
住所
大阪府大阪市福島区福島1-1-30
電話番号
06-6458-5321

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