夫婦のプレッシャーとは
2014-07-23 14:22:51
夫婦間の心理的プレッシャーと価値観のギャップに迫る分析
夫婦間の心理的プレッシャーと価値観のギャップ
最近のADKによる調査が、夫婦間における心理的プレッシャーと価値観のギャップについての興味深いデータを提供しています。調査では、夫婦が感じているプレッシャーを数値化し、両者の意識の隔たりを浮き彫りにしました。
男性が感じるプレッシャーの重さ
調査によれば、男性が配偶者から感じるプレッシャーは平均85.0kgです。この数値は、特に30代や40代の男性においては、会社の上司からのプレッシャーを上回ることが明らかになっています。具体的には、30代男性の妻からのプレッシャーは103.6kg、40代男性は108.5kgであり、心理的な重さを実感している様子が伺えます。対して、女性は夫から47.4kgのプレッシャーを感じています。これにより、妻からのプレッシャーが夫からのものをかなり上回ることがわかります。
世間から感じるプレッシャーは、男性が63.9kg、女性が54.5kgと、その数値も興味深いですが、やはり男性は妻からのプレッシャーが大きいと感じているようです。このような背景から、現在の夫婦関係は、夫にとってストレスのかかる職場環境と化しつつあるといえそうです。
夫婦喧嘩と仲直りの現実
次に、夫婦喧嘩の頻度について見てみましょう。調査によると、夫婦喧嘩は平均で約84.7日に1回発生し、男女別では男性が95.8日、女性が74.9日に1回喧嘩をしていることがわかりました。特に興味深いのは、仲直りに要する時間です。全体の平均は13.1日で、男性は10.2日ですが女性は15.7日かかるとされています。これは、女性が感情的に仲直りに時間をかける傾向があることを示唆しています。
耐えられる日数の変遷
また、夫婦で会わなくても耐えられる日数は年々長くなっている傾向が見られます。2006年には36.6日だったのが、2014年には50.7日へと増加しています。特に女性は59.7日耐えられると回答しており、男性の40.4日よりも明らかに長い数字を示しています。このような傾向は、SNSや無料通話などのコミュニケーションのツールが発達した影響かもしれません。
経済的な価値観の違い
さらに、配偶者のために使ったお金は新婚当初を100点とした場合、男性が70.5点で安定しているのに対し、女性は68.0点にまで落ち込んでいるとのデータもあります。特に20代、30代の女性はその点数が半分近くに減少していて、「釣った魚に餌はやらない」という言葉が今や女性に使われるような状況が見受けられます。
配偶者の価値の認識
さらに、夫婦間での自分の価値と配偶者の価値の金銭的評価も興味深い結果を出しています。男性は自らの価値が約1億9,771万円であるのに対して、配偶者の価値を2億2,662万円と評価。女性も自分を1億2,878万円としながら配偶者は2億2,138万円と高く見積もっています。これにより、女性が夫を一家の大黒柱と認識している一方で、自身の存在も重要視していることがわかります。
結論
このように、ADKの調査は現代の夫婦関係におけるプレッシャーや経済的価値観のギャップについて、多くの示唆を提供しています。特に、夫婦がお互いに感じるプレッシャーの根深さや、コミュニケーションの変化による新たな関係性の形成が今後も注目されることでしょう。
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