北陸先端大学とCellest、ライブコマース研究で新たな展望を切り開く
近年、ライブコマースは急速に進化を遂げており、特に中国の市場ではその成功例が多く見られます。そんな中、日本でもこの市場が今後成長する可能性が見えてきており、その発展には実証的な研究が不可欠です。
北陸先端科学技術大学院大学(以下、JAIST)とライブコマース事業を展開する株式会社Cellestが、2024年から実施する産学連携プロジェクトは、日本におけるライブコマースの未来を切り開く重要なステップとなるでしょう。
産学連携の背景
JAISTの西村拓一教授は日本国内のライブコマースの将来性に目を向け、知識の構造化に関する研究を行ってきました。中国での成功事例を参考にしつつ、日本の市場における消費者の購買心理や配信者のトークスキルを明確に整理する目的があります。日本はまだこの分野において成長の余地が大きく、具体的な課題を洗い出すことが必要とされています。また、ライブコマースのインフラ化を目指すCellestの取り組みにも大いに期待が寄せられています。
研究の概要
本プロジェクトでは、ターゲットとなる消費者の購買心理に加え、配信者のスキルや商品選定が市場に与える影響を焦点とし、研究を進めていきます。日本と中国での事例を比較することにより、最適化したアプローチを見つけ、新たな知識を日本のライブコマース市場に応用することを目指しています。
現在、予定されている研究スケジュールは以下の通りです:
- - 2024年11月~2025年2月末: 国内外のライブコマース情報交換会、業界インタビュー・アンケートの実施。
- - 2025年3月~: 現場体験の実施、ワークショップ、研究成果を活かした社員講習会など。これらを通じて、実践的な技術や知識の蓄積を図る計画です。
産学連携の内容
この連携においては、次のような内容が含まれます:
1. 研究に関する知識・情報の共有
2. 人材の交流と育成
3. 研究成果の相互活用
4. その他、目的達成のための必要な活動
知識の構造化だけでなく、人材の育成を通じて、日本のライブコマース市場のさらなる発展を目指す取り組みは、こうした協力関係から生まれるものです。
株式会社Cellestについて
Cellestは、ライブコマース専用のECモールアプリ「WABE」を展開し、さらにはライブコマーサーのプロデュース・マネジメントを行っています。企業としての目標は、ライブコマースのインフラを確立し、消費者にこれまで実店舗でしか味わえなかった購入の楽しさを提供することです。
このように、JAISTとCellestの連携がどのように新たな知識を創出し、それが市場に与える影響をもたらすか、今後の展開から目が離せません。日本のライブコマースの未来を切り開く、まさにパイオニア的な役割を果たす取り組みです。