フレスコボール国際組織設立の動向
日本フレスコボール協会(JFBA)は、リオデジャネイロのフレスコボール連盟(FEFERJ)との基本合意を通じて、フレスコボールの国際組織『UAFI』の設立に向けた新たな一歩を踏み出しました。この歴史的な取り組みは、コミュニケーションデザインスポーツと称されるフレスコボールの国際的な普及促進を目指しています。
フレスコボールとは
フレスコボールは、1945年にブラジル・リオデジャネイロのコパカバーナビーチで生まれたビーチスポーツです。最大の特徴は、プレーヤー同士が競い合うのではなく、協力してボールを打ち返し合う「ラリー」の形式を採っていることです。このため、フレスコボールは「思いやりのスポーツ」とも呼ばれ、世界中のビーチで楽しまれています。
UAFI設立に向けた合意内容
新しい国際組織の設立にあたり、主な合意内容は以下のようになります。
1. 国際的なルールの統一を目指す。
2. ブラジル選手権を毎年12月第一週に実施。
3. ワールドカップを2年おきに日本で開催する。
4. スポンサー協力と透明な資金管理を両国で行う。
これにより、フレスコボールのルールが国ごとに異なる状態が解消され、国際的な競技としての体制が整います。
日本初のフレスコボールワールドカップ
2025年には、フレスコボールの発祥から80年を迎え、日伯外交関係樹立130周年という記念の年に、神戸市の須磨海岸で『JBG®須磨フレスコボールワールドカップ2025』が開催されました。この大会には、リオデジャネイロからFEFERJのトップ選手や会長が来日し、さらにはポルトガル、スペイン、イスラエル、韓国、アメリカを含む10カ国の選手が参加しました。
世界のフレスコボール界が直面する課題
今までのフレスコボール界では、国際組織が存在しなかったためにルールが国ごとに異なるという課題がありました。フレスコボールは、競争を目的とせず、共に楽しむことを重視するスポーツですが、国際的な連携が不足していたのも事実です。そこで、JFBAは国際大会を通じてこの閉塞感を打破し、世界中のフレスコボールプレーヤーに新たな交流の場を提供することを目指しています。
未来への期待
フレスコボールの国際統一に向けたJFBAとFEFERJの取り組みは、今後も各国が広く参加し、さらなる発展を遂げていくことが期待されます。国際連盟の本部はリオデジャネイロと日本に設置される予定で、ここから新たな歴史が始まります。フレスコボールの魅力を伝えるとともに、多くの国々との交流によって、スポーツの素晴らしさを広めていく道を進んでいくことでしょう。私たちも、その進化を見守り続けていきたいと思っています。