アニエスべーギャラリーブティックでの特別展
アニエスべーギャラリーブティックでは、2023年10月26日から12月15日まで、ナイジェリアの著名な写真家J.D.オカイ・オジェイケレの個展『SCULPTURES FOR A DAY』が開催されます。この展覧会では、二つのシリーズ、『ヘアスタイル』と『ヘッドドレス』から選ばれた24点の作品が展示され、彼の独自の視点で捉えたナイジェリアの文化と美が紹介されます。
オジェイケレの作品が日本でこれほど幅広く展示されるのは20年ぶりのことであり、特にこの個展は彼自身にとっても初のことで、貴重な機会となります。展覧会の中では、ナイジェリアの女性たちによる多様なヘアスタイルやその背景に迫る内容が織り込まれており、訪れる人々に彼の独特な視点を伝えてくれます。
J.D.オカイ・オジェイケレの生涯と作品
オジェイケレは1930年にナイジェリアの農村で誕生しました。1950年に手に入れたカメラで、独立を迎えたナイジェリアの社会的・文化的変化を捉えるキャリアをスタートさせました。彼の作品は、ナイジェリアの深い文化への愛着と、そこに息づく美しさを表現しています。
1968年から始まった『ヘアスタイル』シリーズは、当初の民族学的な観点から、次第に芸術性を帯びた作品へと成長しました。このシリーズでは、ナイジェリアの女性が持つ一瞬の美しさを永遠に封じ込め、文化的な価値を深く掘り下げています。オジェイケレの作品が記録するヘアスタイルは、ただ単にファッションとしての側面を持つわけではなく、それぞれの髪型が語る物語に触れることができるのです。
「女性たちの髪型を見れば、彼女たちのレッテルや社会的な地位が一目でわかります。」とオジェイケレは述べています。このように、彼の作品はナイジェリアの文化や創造性を映し出し、見事なビジュアルアートに変換しています。
体験型ワークショップ
さらに、展覧会の一環として11月9日には、特別な体験型ワークショップが予定されています。このワークショップでは、ナイジェリアで愛されている伝統的な髪型、コーンロウの編み込みを体験することができます。専門のヘアスタイリストが指導する中で、ナイジェリアの文化的な背景を感じながら、楽しみながら学ぶことができるでしょう。
参加者は自らの髪型をアレンジし、その様子を写真に収めることもできます。さらに、会場ではアニエスベーとFUJIFILMによる特製カメラ「写ルンです」も販売され、デジタルでは感じられないフィルム写真の魅力を楽しむことができます。
まとめ
アニエスべーギャラリーブティックでのJ.D.オカイ・オジェイケレの個展は、単なる展示にとどまらず、ナイジェリアの文化や美学を深く知るための貴重な機会です。彼の作品を通じて、私たちは長い歴史を持つナイジェリアの風俗や美しさ、そしてその背後にあるストーリーを感じることができるでしょう。興味がある方は、ぜひこの特別展に足を運んでみてください。