新たな防災ソリューション
2025-10-20 10:39:45

EVカーシェアがもたらすマンション生活の新たな防災ソリューション

近年、EV(電気自動車)の普及が進む中、その利点がさまざまな形で注目されています。特に、EVを「走る蓄電池」として活用する取り組みが、災害時の新たな防災ソリューションとして期待されているのです。この度、株式会社REXEVは、レジル株式会社と共に神奈川県横浜市の分譲マンション「金沢八景パーク・ホームズ」において、EVカーシェアの運用実証を開始しました。

この実証は、平常時の便利さと、災害時における安全性を兼ね揃えた画期的な試みです。居住者は、EVカーシェアを利用することで日常の移動をスムーズに行えるだけでなく、停電などの非常時にはEVから電力を供給することで、マンション内の給水ポンプやエレベーターなどの生活インフラを維持することが可能です。

これまでEVの電力利用は主に家庭向けのV2H(Vehicle to Home)が中心でしたが、今回導入されたIKS社製の充電器を活用することで、マンションに必要な動力源へ電力供給することが実現しました。この技術革新により、マンションにおける災害時の「水が出ない」「エレベーターが止まる」といった深刻な課題に対する解決策が提供されるのです。

ただのカーシェアにとどまらず、REXEVはこれまで培ってきたエネルギーマネジメントの技術を駆使し、「暮らしに寄り添う防災ソリューション」を実現するためのノウハウを提供しています。この実証によって、居住者は安心して暮らすことができ、さらに災害時には迅速な対応が可能となるでしょう。

実証の具体的な内容


本実証では、主にレジルが車両運用の最適化や充放電制御を行います。実証内容には以下が含まれます。
  • - 実施主導: レジル株式会社
  • - 実施内容: EVカーシェアの需要や稼働状況データ収集
  • - 実施場所: 金沢八景パーク・ホームズ
  • - 実施期間: 2025年10月1日〜2026年9月30日
  • - 使用車両: 日産リーフ(バッテリー容量40kWh、技術実証時は2台使用)
  • - 料金: 「たまに使いプラン」308円/15分(税込)や「いつも使いプラン」264円/15分(税込)
  • - 利用時間: 24時間提供(清掃・メンテナンスの時間を除く)

実証に先立ち、2025年9月19日には技術検証を行い、EVから給水ポンプへの給電が自動で切り替わることが確認されています。これにより、災害時も給水が可能であることが分かりました。また、2台のEVが接続されている際は、一方のEVの電力が不足した場合、もう一方のEVから自動で給電が切り替わることも確認されています。

このように、日常的なカーシェアと防災機能を両立したEVカーシェアの実現は、新しい生活様式を提供するだけでなく、多くの居住者にとっての安心材料となるでしょう。今後の実用化やさらに広がる利用シーンが期待されます。


画像1

画像2

画像3

会社情報

会社名
株式会社REXEV
住所
東京都千代田区神田淡路町1丁目9-5天翔御茶ノ水ビル102号
電話番号
03-3525-8008

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。