ジョルダンと伊平屋村の戦略的業務提携
2024年9月9日、ジョルダン株式会社と沖縄県伊平屋村が観光DX(デジタルトランスフォーメーション)促進のための戦略的業務提携を結びました。この協定は、観光インフラの整備や、デジタル技術を活用した新たな観光体験の提供を目的としています。
提携の背景と目的
伊平屋村は、美しい自然と独自の文化を持つ離島で、多くの観光客を魅了しています。しかし、交通の不便さや情報の不足から観光客が訪れるのが難しい現状がありました。そこで、ジョルダンが蓄積したICT技術とノウハウを活用することにより、観光客の利便性を向上させ、結果として観光流入数を増加させることが狙いです。
具体的な取り組み
この提携の第一弾として、ジョルダンが提供するモバイルチケットサービスを使って、伊平屋村のフェリー「フェリーいへやIII」のチケット販売を開始します。このオンラインサービスは、2024年5月1日より島外からの訪問者に向けて提供される予定です。これにより、訪問者は事前に乗船券を簡単に予約・購入できるようになります。
さらに、このサービスの長期的な目標は、フェリーチケット購入や乗船情報を地域の交通・宿泊・飲食業者と共有することで、データマーケティングに活用し、観光業全体の活性化を図ることです。これにより、地域の収益力の向上を実現し、観光客を呼び込む仕組みを強化します。
MaaS基盤の活用
提携の一環として、ジョルダンのMaaS(Mobility as a Service)基盤であるJ MaaSプラットフォームを活用します。これにより、デジタルでのフェリーチケット販売だけでなく、島内の観光を楽しむための周遊チケットも企画する予定です。
安全で安心な観光体験の実現
また、観光施策を進めるにあたり、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社が保険的側面での支援を行い、安全で安心な移動体験を提供する予定です。これにより、観光客が安心して伊平屋村を訪れられるような体制を整えます。
伊平屋島のアクセス方法
伊平屋島へのアクセスは、那覇空港からやんばる急行バスで運天港まで約180分、運天港からフェリーで前泊港まで約80分と、合計280分の移動時間がかかります。これらの情報も観光DXの施策の一部として、よりわかりやすい形で提供される予定です。
ジョルダンについて
ジョルダンは1979年に設立され、乗換案内や交通関連サービスを展開する企業です。スマートフォン向けの「乗換案内」アプリは累計4,800万ダウンロードを超え、多くのユーザーに親しまれています。
また、同社はMaaSビジネスを主体的に進めており、観光業との連携により、より良い移動体験を提供することを目指しています。
この新たな業務提携により、伊平屋村は観光地としてのさらなる飛躍を遂げることが期待されます。