東京E-PrixとABBの役割
ABB FIA フォーミュラE世界選手権が、東京でまたもや熱戦を繰り広げることが決定しました。今年はシーズン11の第8戦と第9戦が行われ、フォーミュラEの魅力を余すことなく伝えます。このイベントは、昨年の初開催の成功を受けたものであり、2024年1月には大阪ガスネットワークが内閣総理大臣賞を受賞した企業、ABBが大きな役割を果たしています。
ABBの技術と持続可能なビジョン
ABBは、持続可能なエネルギーを実現するための多くの技術を提供しています。特に、充電インフラを通して日本の産業におけるクリーンなパフォーマンスを実現するため、様々な取り組みを行っています。ABBの代表取締役社長であるロイック・ペコンドン-ラクロワ氏は、「フォーミュラEの東京開催は、より持続可能な未来を目指す技術を発信する絶好の機会」と語っています。ABBはモビリティだけでなく、他の産業分野でも持続可能なソリューションを提供し続けています。
ダブルヘッダー形式での開催
フォーミュラEの競技は、土曜日と日曜日の2日間にわたり、22名のドライバーが全長2.582kmのコースで戦います。コースは東京国際展示場を囲み、レースの醍醐味を存分に味わえる環境が整えられています。ドライバーたちは、持続可能なモビリティの未来を象徴するかのようなパフォーマンスを繰り広げるでしょう。
ABBの多岐にわたる取り組み
ABBは充電インフラサービスエンジニアリングパートナーとして、歴史ある電気・計装工事会社岡電気工業所とのコラボレーションを通じて、大阪・関西万博での電気自動車充電施設の提供も行っています。今後のEV需要に応じて、85台のTerra AC Wallbox充電器を各所に設置し、来場者に快適な充電体験を提供します。
塗装技術のイノベーション
ABBはまた、静岡県島田市にあるテクニカルセンターで、30年以上にわたり自動車塗装技術の研究・開発を行っています。その成果として新型高塗着塗装機RB 1000i-Sが登場し、塗着効率を10%以上向上させ、塗料の無駄を最低でも30%削減することに成功しています。これにより、製造業においても環境負荷の低減が期待されます。
鉱業におけるABBの貢献
ABBは、日立建機と共同でフル電動ダンプトラックの実証試験をザンビアで開始しました。これは、世界初の試みであり、ディーゼルからフルバッテリー駆動への転換を目指しています。この電動トラックは、高度なエネルギー管理システムを搭載しており、連続稼働が可能なため、生産性向上に寄与しています。
新たなガス漏れ検知技術
大阪ガスネットワークは、ABBの先端技術を用いた革新的なガス漏洩検知手法により、内閣総理大臣賞を受賞しました。ABB Ability™を基幹技術とするこのシステムは、効率良くガス漏れを検知するためのものです。これにより安全性と資源効率が向上しています。
東京を後に
フォーミュラE東京E-Prixの後、5月には上海にてさらなるレースが予定されており、今シーズンは世界10ヵ国・地域で16レースが開催される予定です。未来のモビリティと持続可能な社会の実現に向けた署名イベントとしての役割が期待されています。
ABBにより進化し続ける日本の産業界の今後も注目です。