宮城の子どもたちに安心を。認定NPO法人宮城こどもホスピスプロジェクトの活動

宮城の子どもたちに安全な場を提供する認定NPO法人

2025年12月1日、宮城こどもホスピスプロジェクトが認定NPO法人に昇格し、その意義が広く知られることとなりました。本プロジェクトは、重病や障がいを抱える子どもたちとその家族が、安心して過ごすスペースとして「こどもホスピス」を設立することを目的としています。

認定NPO法人の必要性

私たちは寄附を主な資金源とし、認定NPO法人となったことで、寄附者は税制上の優遇措置を受けられるようになります。これにより、より多くの資源を集め、こどもホスピスの本格的な運営と建設に向けた歩みを加速させることが期待されます。私たちの活動は、地域の支援を受けながら、より良い環境を提供していくことを目指しています。

子どもホスピスの役割

日本には約2万の子どもたちが生命を脅かされる病気や状況に置かれています。宮城こどもホスピスプロジェクトは、その子どもたちと家族に温かい居場所を提供し、病院や自宅以外にも安心できる「こどもホスピス」を目指しています。現状、日本には大阪と横浜にしか存在しないこの仕組みは、地域にとって非常に重要な役割を果たします。ここで、看護師や保育士が優しく寄り添い、普通の日常を取り戻す手助けを行います。

理念とミッション

私たちの理念は「今このときを愛しむ」というもので、病気や障がいを持つ子どもとその家族が、笑顔の日も涙の日も共に過ごせるよう寄り添います。江藤理事は、「毎日がかけがえのない日々であり、その時間を一緒に大切にしたい」と語ります。これが私たちのミッションです。子どもたちが安心して遊ぶことができる場所を提供することは、彼らの日常において非常に重要です。

活動実績と今後の展望

2023年10月に法人設立以来、私たちはこどもホスピスの仮施設の運営や普及啓発活動に力を入れています。これにより、認定NPO法人としての地位を確立しました。仮施設では、実際に地域の方々がどのようなニーズを持っているのかを把握し、今後の本施設建設に向けた重要なデータを集めています。

特別なイベントの開催

2024年4月より、仙台川平教会のお庭や集会室をお借りして「川平のおうち」の運営が開始されます。ここでは、病気を持つ子どもやその兄妹、家族が安心して過ごせるスペースを提供します。また、イベントを通じて地域の結束を促し、そこからのつながりも大切にしています。

さらに、「桃の木プロジェクト」では、自ら製作した桃の飲料を販売し、その収益をこどもホスピス運営に寄付する活動を行っています。このように、地域との連携を深めながら、支援の輪を広げていくことが私たちの課題です。