業務連絡の新たな選択肢「せんせいトーク」
東京都に本社を置く株式会社コドモンは、2023年7月8日から、こども施設向けの業務連絡ツール「せんせいトーク」を提供開始しました。この新たなコミュニケーションアプリは、職員間の効果的な連絡手段として注目されており、保育所や幼稚園の職員同士の情報共有をより円滑に行えるように設計されています。
現在、多くの施設では口頭や回覧板を通じて業務連絡を行っていますが、これには「言った・言わない」のトラブルや情報の伝達ミスが頻繁に発生するという課題があります。また、職員が個人のプライベートチャットツールを活用して業務連絡を行うことで、情報漏洩の懸念も高まっています。こうした課題を解消するために、「せんせいトーク」は活用されることを目指しています。
「せんせいトーク」の必要性
保育所や幼稚園では、職員間の連絡がしばしば口頭や紙媒体に依存していますが、これには多くの問題が伴います。特に、「言った・言わない」といった情報の不正確さや、大切な情報がわかりにくくなることは大きなリスクです。シフト勤務が一般的な施設では、業務時間外に必要な情報を忘れることも少なくありません。そのため、職員間の連絡手段として「せんせいトーク」が必要とされています。
さらに、個人のプライベートアカウントを利用することでのセキュリティ問題も解消されます。個人アカウントの使用は、園児に関する情報の誤送信や外部との情報漏洩のリスクを増大させます。このような懸念を払拭するため、「せんせいトーク」は、専門的な業務連絡ツールとして位置づけられています。
ユーザーの声と「せんせいトーク」の機能
コドモンは全国の施設からのアンケート調査を実施し、その結果から業務連絡に関する課題を浮き彫りにしました。調査結果によると、75.2%の施設がLINEなどのプライベートアカウントを使用して業務連絡を行っていることが判明しました。多くの施設が「情報伝達に関する問題がある」と回答しており、職員間のコミュニケーションの質が問われています。
「せんせいトーク」の機能は以下の通りです:
1.
トーク機能:テキスト、画像、動画、および絵文字を利用し、容易に情報を伝えられます。リプライ機能や重要メッセージのピン留めも可能です。
2.
グループトーク:複数の職員と同時にコミュニケーションを行えるグループ機能があり、メンバー制限なしです。
3.
掲示板機能:情報を一斉に共有し、リアクションやコメントが可能。内容の既読確認もできます。
4.
研修動画視聴:保育研修サービス「コドモンカレッジ」の動画をアプリ内で簡単に視聴し、職員に共有することができます。
「せんせいトーク」の未来
「せんせいトーク」の利用が広がることで、業界内において「プライベートとビジネスの分離」が進むことが期待されています。職員の働きやすさが向上すれば、より質の高い保育が実現するでしょう。また、年内には施設外の先生とも連携できる「コミュニティ機能」のリリースを予定しており、これにより地域全体での情報共有が更に促進されると考えられています。
まとめ
株式会社コドモンは、「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」というミッションのもと、質の高い業務環境を支援しています。「せんせいトーク」を用いることで、職員が安心して情報を交換できる環境を整えることが求められています。このツールを通じて、すべてのこども施設がより良い情報伝達を実現できることを願っています。