アトラスコプコが提供する新サービス
2023年5月7日、アトラスコプコ株式会社は、圧縮空気の品質をリアルタイムで監視できる新サービス「Air Quality Monitor」の国内販売を開始しました。このサービスは、製造現場における空気品質の現状を"見える化"し、運用の信頼性を向上させることを目的としています。
重要性と課題
製造業において、圧縮空気のクリーン度は製品の品質や機器の寿命に直接影響しますが、従来の方法は定期的な点検や目視での確認に頼ることが多く、リアルタイムのデータを得ることは難しいものでした。そこで、AQM(Air Quality Monitor)はISO8573-1に基づいた測定を行うことで、この課題を解決します。
製品の特長
この新しいモニタリング装置は、以下の三つの主要なパラメータを常時測定し、記録します:
- - 固体粒子濃度(0.1~5µm)
- - 露点(-100〜+20℃)
- - オイル蒸気濃度(0.001~5mg/m³)
これにより、顧客は品質基準を明確にし、必要な信頼性の証明となります。AQMは耐久性に優れたIP54仕様となっており、省スペース設計で、壁掛けにも対応しています。
導入のメリット
AQMは、次のような利点を提供します:
- - リアルタイム監視:異物混入や油分のリスクを予防。
- - SMARTLINKとの連携:クラウドでの監視により遠隔地からデータを分析できます。
- - アラート機能:状態異常が発生した際に即座に通知されるため、迅速な対応が可能です。
メンテナンスプラン
サービスには、導入後の運用の安心を考えた2つの契約プランが用意されており、定期的なメンテナンスを受けることもできます。
ISO 8573-1とは?
ISO 8573-1は、圧縮空気の清浄度を管理するための国際規格で、固体粒子、露点、水分、油分などの含有量を基準とするものです。AQMは、圧縮空気の質を常に把握し、管理できる装置です。
主な活用シーン
AQMは以下のような業界での活用が期待されています:
- - 電子部品・半導体:異物や水分、油分による不良品を防ぎます。
- - 食品・医薬品:HACCPやGMP基準に準拠し、製品の汚染リスクを低減します。
- - 自動車部品・塗装ライン:塗装不良や機械トラブルを避け、製品の品質を安定させます。
ウェビナーの開催
AQMに関するウェビナーが2025年6月24日(火)に開催されます。参加費は無料で、製品の特性やSmartLinkを使ったデータ連携について詳しく紹介されます。
導入の流れ
導入のプロセスは以下のステップで進行します:
1. 相談・ヒアリング
2. 空気品質の診断(現地での測定)
3. 必要に応じた清浄度改善
4. 最適な導入プランの提案
5. 装置の設置・初期設定
6. 運用開始
興味がある方は、アトラスコプコ株式会社へお問い合わせください。