最近の調査によると、プライベートブランド(PB)の認知度は、65%を超え、消費者にとって選択肢として定着していることが分かりました。特に、イオンの「トップバリュ」とセブン-イレブンの「セブンプレミアム」が際立っています。調査を実施したアイブリッジ株式会社は、これらの数値を通じて、PB市場の急成長の背景を明らかにしました。
認知度とブランドの影響力
調査対象者に最も認知されているPBとして選ばれたのは「トップバリュ」で、60.5%の回答者が知っていると答えました。それに続いたのは「セブンプレミアム」で、56.3%と依然として高い数値を示しています。この背景には、両ブランドの店舗展開の広がりが大きく影響していることが伺えます。特に、イオンは全国に数多くの店舗を持ち、安定したアクセスを確保しています。
購入理由は「価格」
PB商品が選ばれる理由について、圧倒的に多かったのは「価格が安いから」で、これに賛同したのは72.2%の回答者でした。質よりも価格を重視する傾向がクリアに示されており、続いて「メーカー商品に劣らない品質だから」が26.9%、そして「おいしいから」が25.3%という結果になりました。これらのデータから、消費者はコストパフォーマンスを最優先にPB商品を選ぶ傾向にあることが分かります。
継続購入意向の高いブランド
最近1年間の購入経験に基づく調査では、PBの商品を今後も購入し続けたいと思うブランドとして、「マツモトキヨシPB」が90.2%と最も高い数値を記録しました。次いで「ローソンセレクト」が89.4%、および「トップバリュ」が88.5%となっています。そして、特に「カークランドシグネチャー(コストコ)」の購入意向も51.3%と高く、PB商品の中で差別化された価値を提供していると言えます。
今後のPB市場の展望
賃金上昇が物価高に追いつかない現状において、PB市場は過去1年で着実に成長を遂げていることが見て取れます。この傾向は特に食品カテゴリーに顕著です。PBが消費者に受け入れられる理由の一つに、安全性や品質の向上があるでしょう。
まとめ
調査データを通じて、PB商品は今後も確実に成長する領域であることが示されました。消費者が求める価格の競争が激化する中、これからのPB商品の開発には、価格だけでなく品質や特徴も明確に打ち出していく必要があります。今後のPB市場の動向に注目が集まります。