AdRoll、日本市場へ
2015-02-26 12:39:34
AdRollが日本市場に参入、東京オフィスを開設し広告サービスを開始
AdRollが日本市場に新たな一歩
世界最大級のリターゲティングプラットフォームを運営するアメリカのAdRollが、東京に新オフィスを設置し、日本の広告主に向けた営業を開始します。この動きは、日本市場におけるデジタル広告の重要性を強く認識した結果とも言えます。AdRollは、特にモバイル広告の需要が急増する中で、グローバルなビジネスの拡大を目指しています。
東京オフィス設立の背景
AdRoll株式会社は、東京都港区に東京オフィスを新設し、2015年3月2日から日本での営業を本格的にスタート。これは、シリーズAからDまでの資金調達を経て、規模の拡大を急務と考えた結果です。新オフィスは、サンフランシスコ本社を含む6番目の拠点であり、業界経験豊富な優秀な人材を揃えています。取締役会長には、Yahoo! JAPAN初の社員であり、Google Japanの元代表取締役でもある有馬誠氏が就任。また、香村竜一郎氏は社長として、日常業務の統括にあたります。
デジタル広告市場の拡大
現在、日本のデジタル広告市場の支出は約1兆円を超えており、今後も成長が期待されています。特にモバイル広告は急速に拡大しており、全広告支出の3分の1を占めています。このような状況下でAdRollが提供するクロスデバイス機能への需要は高まり、日本市場への参入はタイミング的にも非常に重要です。
AdRollは、11のデジタル広告代理店および2つのメディアレップとの提携を結び、複数のプラットフォームにわたる高性能なリターゲティング広告の展開を可能にしました。具体的には、サイバーエージェントやオプト、セプテーニなどがその名を連ねています。
新たなサービスの展開と雇用の創出
新しく開設される東京オフィスは、六本木に位置し、2015年中に25名以上の社員を新たに雇用する計画です。ここでの業務は、日本市場向けにAdRollのセルフサービスソリューションを完全にローカライズし、日本のお客様に対し、包括的なアカウント管理サービスを提供することを目的としています。
AdRollは、過去一年間で非常に成功した一年を迎えました。資金調達では83億円(約7,000万ドル)を達成し、処理するデータ量は前年比1,200%の驚異的な増加を記録しています。この成功を背景に、日本でのサービス提供にも期待が寄せられています。
具体的なリーダーシップと支援
AdRollのCEO、アーロン・ベル氏は、日本市場における無限の可能性を指摘し、成長を続けています。有馬氏や香村氏といった実績あるリーダーを迎えることで、日本市場に特化したサービスを提供する準備が整ったと言えます。
一方、サイバーエージェントの執行役員、伊達学氏は、AdRollプラットフォームが非常に使いやすく、広告代理店として広告主に対し高いパフォーマンス提供が期待できると述べています。このように、業界の主要なプレイヤーからも信頼を寄せられていることは、AdRollが日本市場で成功を収めるための重要な要素となっています。
まとめ
AdRollによる日本市場への参入は、新たなデジタル広告の時代を迎える兆しです。デジタル広告の最前線に立つ中、本社の強力なバックボーンとパートナー企業と協力しながら、日本市場の特性に合ったサービスを提供し、成長を続けていくことを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
AdRoll株式会社
- 住所
- 東京都港区六本木6-1-24ラピロス六本木3F
- 電話番号
-