プランティオとサンゲツの新たな挑戦
プランティオ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役 CEO:芹澤 孝悦)は、株式会社サンゲツ(本社:愛知県名古屋市、代表取締役 社長執行役員:近藤 康正)と業務提携を結び、インドアファーミング事業における実証実験をスタートさせることを発表しました。この取り組みは、2025年2月7日に締結された提携契約に基づいて行われ、両社の知見を融合させて、新たなコミュニケーション手段としての野菜栽培を提供します。
資本業務提携の意義
プランティオは、持続可能な農業と食の未来を築くために、特に生物多様性を促進し、CO2排出量の削減に寄与する社会貢献活動を行ってきました。特に注目されるのは、IoTやAI技術を駆使した野菜育成コミュニティ栽培システム「grow」です。このシステムを搭載したインドアファーミングユニットを使って、オフィスという新たな空間に農との触れ合いをもたらすことを目指しています。
一方、サンゲツは長年にわたって空間の総合提案を行ってきた企業であり、住宅や非住宅に対応できるインテリア商品を数多く提供しています。彼らの企業理念は「すべての人と共に、やすらぎと希望にみちた空間を創造する。」というもので、空間創造による社会課題の解決に尽力しています。この両社がタッグを組むことにより、オフィス環境において従業員の健康やクリエイティビティを高める新しい体験を創出しようとしています。
インドアファーミングユニットとは
インドアファーミングユニットは、テーブル型のプランターで、先進的なIoT/AI技術を利用し、野菜をコミュニティ的に栽培するためのガイドシステム「grow」を搭載しています。オフィスにおいても簡単に野菜を育てることができ、職場でのコミュニケーションを促進する機能まで持ち合わせています。これにより、オフィスで働く社員たちは、作業の合間に楽しく野菜を育てることができるようになります。
今後の展開
今回の提携により、両社は、各社が持つ顧客ネットワークを活用してインドアファーミングの実証実験を推進し、2026年度のサービス開始を目指します。また、プランティオはサンゲツの空間デザインの専門知識を活かし、より快適で機能的なオフィス環境を提案していく予定です。さらに屋外のスマートコミュニティファームも企画し、街づくりやエリアマネジメントにも貢献する方向で展開を図ります。
各社のメッセージ
プランティオ株式会社 CEO:芹澤 孝悦
「サンゲツとの提携は、私たちが目指す農と食への接点を広げる大きな機会です。オフィスという場を通じて、農業のコミュニティ性や、ウェルビーイングの価値を提供していきたいと考えています。」
株式会社サンゲツ 社長執行役員:近藤 康正
「この提携は、食と農の楽しさをオフィスで実現する革新的な試みです。両社の強みを活かし、新たな空間創造を目指していきます。」
実証実験への期待
両社とも、これからのインドアファーミングの可能性について高く期待しており、オフィス空間がただの作業場でなく、クリエイティビティと人間関係を育む場になることを目指しています。つまり、今後のオフィスは、栽培された野菜を通じて、社員同士の会話やコミュニケーションを生む新たな空間に変わるかもしれません。この提携が、持続可能な農業の実現に向けた一歩となることを願っています。