奈良県と東京都の建設コンサルタントがM&Aで新たなステージへ
奈良県奈良市に本社を置く株式会社ウエルアップと、東京都千代田区の大日本ダイヤコンサルタント株式会社が、M&Aキャピタルパートナーズ株式会社の支援のもとでM&Aを実施しました。この重要な取引は、業界内でのさらなる発展を目指す動きとして注目を集めています。
M&A実施の背景
株式会社ウエルアップは1997年に創業され、国土交通省などからの業務を受託し、発注者に代わって施工管理を行っています。創業からの歩みは、特に公共事業における信頼獲得に貢献してきました。その活動は、信頼性を基盤に会社の規模も拡大し、5年前には元請業者としての地位を確立しました。これは創業者である井上 晃氏の長年の念願でもあります。
井上氏は創業からの熱い思いと責任感から、後継者を探し始めました。その中で、尾花 弘教氏が後継者として名乗り出ました。尾花氏に対する井上氏の高い評価から、経営権は引き継がれましたが、会社の資本に関する部分については、M&Aを通じた承継の検討が行われました。
M&Aの決定要因
ウエルアップが大日本ダイヤコンサルタントとのM&Aを選んだ理由は、双方にとって理想的な成長の機会を見出したからです。尾花氏は、経営の持続可能性を見据えた上での選択を重視しており、さらに従業員が成長できる環境が整っていることが大きな魅力となりました。このM&Aによって、ウエルアップは「100年続く会社」を目指す新たなチャプターをスタートさせることになります。
譲渡企業と譲受企業の概要
譲渡企業
- 顧問(元代表取締役):井上 晃氏
- 本社所在地:奈良県奈良市
- 事業内容:建設コンサルタント業務
- M&Aの目的:事業のスムーズな継承とさらなる成長
譲受企業
- 代表取締役社長:原田 政彦氏
- 本社所在地:東京都千代田区
- 事業内容:建設コンサルタント
- M&Aの目的:現在の業務内容の強化
M&Aのアドバイザーについて
本M&Aを担当したのは、M&Aキャピタルパートナーズ株式会社の企業情報部の主任、高橋 祐基氏です。高橋氏は、生命保険業界での経験を経て独立系のアドバイザリー業務に従事し、多くの成功事例を持っています。特に建設業界におけるM&Aのプロフェッショナルチームとしての実績が評価されています。
今後の展望
M&Aの成約を通じて、ウエルアップと大日本ダイヤコンサルタントは新たな未来に向けて共に歩んでいきます。この取引は、両社だけでなく業界全体にも大きな影響を与えうるものとして期待されています。両社が力を合わせることで、より堅牢な事業基盤が築かれ、さらなる革新がもたらされることが待望されます。やがて、ウエルアップは新たな成長期を迎え、「100年続く」企業へと進化を遂げていくことでしょう。