日工が新たに発表した「AUTOPYRO」
兵庫県明石市に本社を置く日工株式会社は、2025年10月1日からアスファルトプラント操作盤「AUTOPYRO」を発売します。この新たな製品は、業界の深刻な人材不足や環境問題に対応するために、多くの革新機能を搭載しています。
開発の背景とは
アスファルトプラントの操作盤は、アスファルト合材の製造を効率的に行うための重要な装置です。日工はプラントメーカーとしての強みを生かし、統合的な運用ができる操作盤の開発を進めています。近年、アスファルト舗装業界では人手不足と脱炭素化のための省エネが大きな課題となっています。これらの問題を解決するため、日工は2030年を見据えた自動運転機能の開発に向けて第一歩を踏み出したのが今回の「AUTOPYRO」です。
「AUTOPYRO」の特長とは
「AUTOPYRO」には以下のような画期的な機能が搭載されています。
1.
音声アシスタントによる操作サポート
業界初の音声アシスタント機能を用いた快速操作が可能で、またプラントの異常時にはLINEによる通知を受けることができます。これにより、生産性が飛躍的に向上し、安定した運用が実現します。
2.
省エネルギー機能の実装
電力使用状況を可視化するモニタリング機能や、過剰使用を防ぐアラート機能を搭載。バーナ制御システムも改良され、初期加熱の短縮による燃料使用の効率化に成功しました。
3.
品質向上のための革新
従来は操作盤とは別個のシステムで行っていた品質管理を一体化。すでに材料混合前の時点で品質判定が可能になり、不良品の出荷を未然に防ぐ役割を果たします。
今後の展望
日工は「AUTOPYRO」を通じてアスファルト合材のDX推進を図ります。今後は全体の運用管理と保全を担うパートナーとしての機能強化を目指していくことになります。これにより、トレーサビリティの確立と省人化、効率化を実現し、業界全体に新たな価値を提供していきます。
日工株式会社の概要
日工は、1919年に創業し、現在ではアスファルトプラントの国内シェア80%を誇ります。空港や生活道路、さらには大規模インフラに至るまで、皆さんの暮らしを支える重要な役割を果たしています。
ホームページ:
日工株式会社
公式Note:
日工公式note