地域連携を強化する取り組み
2023年3月24日、兵庫県川西市にて、地域との連携を深めることを目的としたJALスカイ大阪およびANA大阪空港からの出向者報告会が開催されました。この取り組みは、川西市教育委員会が令和3年度からスタートしたもので、地域に根づいた教育政策の推進や人材育成を目的としています。
出向者として参加したのは、教育政策課で1年間勤務した山形亜里沙さんと、広報広聴課にて3年間働いた籠谷まゆさん。二人はそれぞれの経験から得た知見や成果を市役所で報告しました。発表には、越田川西市市長や教育長、各企業の担当者らを含む40名以上が参加し、内容に耳を傾けました。
山形さんの取り組み
山形さんは、教育政策課での任期中に、自動録音機能の導入やMicrosoft Teamsの活用という新たなコミュニケーションツールの導入を行いました。これにより学校と役所間の情報共有がスムーズになり、教育現場の効率化が図られました。発表の中で、彼女は「他部署との調整が大変だったが、非常に勉強になった」と述べ、全ての経験が貴重だったと感謝の意を表しました。
籠谷さんの貢献
一方、籠谷さんは広報広聴課で市の広報誌制作や公式SNS運用に取り組み、それを通じて市民への情報発信の質を高めました。彼女は「市役所の事務に関しては初めての経験だったため、多くを学ばせてもらった。民間企業での経験を行政に生かすことができたことは特別な経験だった」と振り返りました。
さらに課長からは、広報活動への彼女の貢献が評価され、発想の柔軟さが大きな刺激になったと称賛されました。市長のインスタライブ導入に関する企画や職員研修の提案も行い、職員同士のコミュニケーションにも貢献しました。
さらなる展望
川西市及び川西市教育委員会は、令和7年度以降も引き続き出向者を受け入れる計画を立てており、今後どのような新しい取り組みが生まれるのかとても楽しみです。地域と企業の連携を深めていくことで、さらなる人材育成が期待されます。
このような報告会は、出向者の経験を共有するだけでなく、今後も地域と企業の良好な関係を築くための重要な場となることでしょう。出向者たちが持ち込む新しい視点やアイデアは、川西市にとっても大いに価値のあるものとなることが期待されます。また、このような出向者受け入れプログラムが他の地域でも広がっていくことを願っています。