ファッションCS調査
2025-01-16 11:29:06

ファッション業界のCS調査SEEP実施から見えた顧客満足度の変化

ファッション業界のCS調査SEEP実施から見えた顧客満足度の変化



SEEP調査について


ファッション業界での顧客満足度を測るため、ワールド・モード・ホールディングス(WMH)が毎年実施している『SEEP』(シープ)が注目されています。この調査は、リアル店舗での顧客満足度を測定し、業界のトレンドや顧客のニーズの変化を把握することを目的としています。2024年下期に実施された調査では、過去半年間の市況の変化が反映されています。

調査の背景と目的


SEEPでは、東京、大阪、名古屋、札幌、福岡の5都市を対象に、年に2回、顧客に直接アプローチし、そのフィードバックを基に店舗の運営改善を図ることが目的とされています。本調査は、ラグジュアリーからトレンドカジュアル、スポーツ、ジュエリーなど多岐にわたるファッションブランドを対象にしています。この地域に特化した調査により、消費者の意見や体験を直接拾い上げ、各店舗が持つ課題に対して具体的な改善の手がかりを提供します。

調査結果の概要


2024年9月の調査結果によると、全国平均の顧客満足度は100点満点中63点という結果でした。この数値は、2024年2月の調査から変わらず、依然として低い水準を維持しています。特にインバウンド需要の影響は大きく、売上の伸びにはプラス要因があるものの、鈍化の傾向が見られます。コロナ禍以前とは異なり、国内顧客へのサービスが重要視されるようになってきました。

カテゴリー別の傾向


調査では、様々なファッションカテゴリー別の傾向も示されています。

  • - ラグジュアリーやアフォーダブルラグジュアリー: これらのカテゴリーでは、特にアプローチ時の点数の低下が顕著で、顧客への寄り添いが重視される一方、アプローチが不十分との指摘があります。

  • - スポーツブランド: 競争が激化する中、時には担当者の接客姿勢が消極的になり、顧客にウェルカムな印象を与えることができていないケースもあります。このため、笑顔での対応が求められています。

  • - トレンドカジュアル: 基本的な接客アクションが改善されており、今後は再来店を促す視点も必要です。

今後の展望


これからのインバウンド需要について、中国からの来日者は減少する一方で、その背景には多国籍の消費者が増えてきていることがあるため、新たな戦略が求められます。また、商品を買うことではなく、経験に重きを置く消費行動にも対応が必要です。さらに、ECと店舗の連携を強化するために在庫管理の一元化が試みられ、高付加価値サービスの提供につなげる必要があります。

まとめ


SEEPの調査は、単なる数字の集計に留まらず、店舗の運営改善に繋がる重要なインサイトを提供しています。今後もリサーチを基に店舗スタッフの接客レベル向上を目指し、消費者の期待に応えることが求められています。結果や提案は、業界全体にとって成長のための重要な指針となるでしょう。また、SEEPの詳細なレポートは公式ウェブサイトからダウンロード可能です。

【詳細レポート】https://seep.jp/lp/download

店舗接客のパフォーマンス向上は、ブランドにとって共通の課題であり、そこで得られた知見を生かし、変革の道を歩むことが必要です。


画像1

画像2

会社情報

会社名
ワールド・モード・ホールディングス株式会社
住所
東京都渋谷区代々木2-2-1小田急サザンタワー7F
電話番号
03-3374-8107

トピックス(ライフスタイル)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。