Quants株式会社が展開するファンドシリーズ「HIF KESSAI GIVING FUND11号」は、2023年1月に稼働を開始しました。このファンドは、企業の資金ニーズに応じ、芙蓉総合リース株式会社との間で金銭消費貸借契約を結び、10億円の資金調達を実施しました。
この資金調達がなされた背景には、企業から多くの資金ニーズの問い合わせが寄せられていることがあります。Quantsは、今後も積極的に追加の出資または融資を行うために、投資家や金融機関との交渉を行い、今回の契約締結に至りました。
Quantsは、AI定性与信審査サービスを開発・提供しており、その技術を活用してファンドの運営を行っています。この技術により、企業へ提供するサービスが可能となり、運用規模の拡大と市場活性化を図るとともに、投資家の期待に応える利回りを達成することを目指しています。
「HIF KESSAI GIVING FUND11号」の主な特徴は4点あります。一つ目は、全ての売掛債権に保証会社やQuantsによる売掛金保証が付保されていることで、投資が保全されている点です(公的機関までの債権を除く)。二つ目は、デフォルト率が0.04%未満という実績のあるQuants独自のAIモデルを基に、人工知能による自動与信審査を行い、選定された売掛債権が投資対象となります。三つ目は、HIF FUNDの他の号と同様、Quantsとの資本関係がないため、倒産隔離されています。四つ目として、ファンドから生み出される収益の一部を片親家庭や動物保護活動に寄付することが挙げられます。
Quantsは、これらの特徴を生かして債権流動化を新たな資金調達手段として確立し、企業の成長を支援することを目的としています。また、社会貢献として片親世帯への基本的な収入や動物保護活動にも力を入れています。
同社が提供するAI定性与信審査技術は、これまでの843億円、81,000件を超える取引実績に基づいて精度を高めたもので、創業間もないスタートアップ企業の与信審査にも対応することが可能です。
「HIF KESSAI GIVING FUND11号」のファンド概要は以下の通りです。匿名組合型ファンドとして、2025年1月1日にローンチ予定で、ファンド規模は15億円を見込んでいます。1口あたり2,000万円以上からの投資が必要で、運用期間は1年間です。投資対象は国内のベンチャー企業や中小企業が発行する売掛債権やリース債権などです。
Quants株式会社は、2017年に設立され、AI定性与信審査を基盤とする各種サービスを展開しています。法人版後払いサービスや売掛金保証なども手がけており、業界での地位を確立しています。投資家にとっても多くのメリットがある新たなファンドの運用にぜひ注目です。
【参考情報】
Quants株式会社
https://www.quants-grp.co.jp/
HIF FUND6号合同会社は、2023年7月に設立された組織で、ファンドの募集・管理・運用を行っています。具体的な営業活動やファンドの詳細は、Quantsの公式サイトをご覧ください。