ICMG共創ファンドがリボルナバイオサイエンスに出資
シンガポールに本社を置くICMG Ventures Pte. Ltd.が運営するICMG Co-Creation Fund Ⅱ Limited Partnershipが、神奈川県藤沢市に本社を構える株式会社リボルナバイオサイエンスに対する出資を実施しました。本ファンドには沖電気工業、北陸銀行、七十七銀行などが出資しています。この出資により、リボルナバイオサイエンスが進めるRNAをターゲットにした低分子医薬品の研究開発が加速する期待が寄せられています。
RNA創薬の高いポテンシャル
リボルナバイオサイエンスは、遺伝性希少疾患に対する新しい治療法を模索しています。RNAを創薬の新たなターゲットとすることに焦点を当て、従来の手法にとらわれず、革新的なアプローチを展開。RNAは、たんぱく質を合成するプロセスにおいて重要な役割を担っているため、RNAにアプローチすることで、これまでの創薬にない高い治療効果が期待されています。
最近の調査によると、RNA標的の低分子創薬市場は2022年に約1,650億円と見積もれ、2030年には7,350億円に達する見込みです。この急成長が期待される背景には、RNA標的治療薬へのニーズがあることが挙げられます。
リボルナバイオサイエンスの技術革新
リボルナバイオサイエンスが持つ大きな強みは、ヒト生体内のRNAの自然な3次元構造を再現するスクリーニング手法です。従来は、ヒトには存在しない断片化されたRNAを用いていたため、その効果や安全性が実際の生体内で再現されないことが問題視されていました。しかし、同社の技術により、実際の結合状態を再現することが可能となり、より信頼性の高いデータが得られるようになりました。
これによって、既に国内外の製薬会社と連携し、共同研究の契約を結ぶなどの成果も上げています。特に米Biogenやキッセイ薬品、小野薬品などの大手との協力により、遺伝性希少疾患の治療法の開発が進むことが期待されています。
投資の意義と未来への展望
ICMG共創ファンドの出資は、患者に寄り添った経口型RNA治療薬の開発を加速させ、医療界におけるニーズを満たそうとするものです。特に、これまで効率的な治療法が見出されてこなかった遺伝性希少疾患に対して、新たなアプローチを提供し、より健やかな未来を患者に提供することがその狙いです。また、この取り組みはSDGsの目標3「健康と福祉の向上」にも貢献するものであります。
ICMG Groupは、日系大手企業との密接なネットワークを駆使し、リボルナバイオサイエンスの事業を支え、他の創薬研究パートナーとも積極的に関係を構築します。特に、インドや東南アジアの市場展開にも寄与し、製薬技術のグローバルな普及を目指しています。
代表のコメント
ICMG Groupの代表取締役社長グループCOO、舩橋元氏は、「リボルナバイオサイエンスは、RNA創薬の分野において社会的な影響を与える可能性を秘めた企業です。高い評価を受けている同社の取り組みを通じて、10メディカルニーズの解決に寄与したいと考えています。」とコメントしています。
リボルナバイオサイエンスの使命
リボルナバイオサイエンスは、旧来の医薬品開発手法では困難とされていたRNA標的医薬品の開発を急ピッチで進めています。特に、遺伝性希少疾患に苦しむ患者やその家族に、新しい希望を提供するため、日々これを実現するための研究を続けています。
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