数学者たちの愛しい生涯
数学が得意でなくても、歴史や偉人に興味がある方にはたまらない新しい本が登場します。株式会社KADOKAWAから、著者・郷和貴氏による「天才なのに変態で愛しい数学者たちについて」が2024年8月1日に発売されます。この一冊では、歴史に名を刻んだ15人の数学者の魅力あふれる人生を紹介。
変わった人生を送った数学者たち
本書に取り上げられるのは、ピタゴラス、ニュートン、オイラー、ガウス、ガロアなど、誰もが耳にしたことのある超有名な数学者たちです。彼らの幼少期や学生時代、数学の偉業とともに、個性的な性格やユニークなエピソードが興味深く描かれています。たとえば、1,000人と文通をした数学者や全身を包帯で巻きつけたまま過ごした数学者、さらには新婚旅行中も数学の議論に夢中だった志村五郎など、彼らの人間味溢れるエピソードには笑いと感動が詰まっています。
誰でも楽しめる読みやすさ
本書は数学の知識を必要とせず、読み進めることができます。気軽にページをめくり、各数学者の人生を楽しむことができる内容になっています。文体はゆったりとした縦書きで表現され、文字も大きめなので、読みやすいのが魅力。また、ところどころに掲載されているイラストも、和田ラヂヲ氏の手によるもので、視覚的に楽しめるポイントとなっています。大人から子供まで、幅広い年齢層の方々に楽しんでいただける仕上がりです。
様々な数学者たちの足跡
内容は、各数学者の少なくとも15ページから20ページにわたって詳しく書かれています。また、数学の内容を理解するための図やイラストも豊富に盛り込まれており、数学の勉強を終えた大人だけでなく、現在まさに勉強中の中学生や高校生にも非常に易しい読みやすさです。
現役数学者のインタビューも
特に注目すべきは、巻末に収録された現役数学者・千葉逸人先生のインタビューです。いわば15人目の数学者ともいえる千葉先生は、自らの研究や数学者を目指す若者へのアドバイスについて語っています。このインタビューは、普段なかなか聴くことができない貴重な情報で、数学に対する親しみを一層深めてくれることでしょう。
目次の一部
本書には、以下のような数学者たちが紹介されています:
- - ピタゴラス「数」を信奉した教祖
- - ニュートン、近代科学の父
- - オイラー、数学史上最多の論文を書いた巨人
- - フーリエ、エジプト遠征の影響を受けた男 など
このように、本書では数学の専門的な知識を超え、歴史的背景や各数学者の個性を楽しむことができる内容となっています。
書誌情報
- - 書名: 天才なのに変態で愛しい数学者たちについて
- - 著者: 郷和貴
- - 監修: 千葉逸人
- - イラスト: 和田ラヂヲ
- - 定価: 1,760円(税込)
- - 発売日: 2024年8月1日
- - 仕様: 四六判、256頁
- - ISBN: 978-4-04-606604-6
- - 発行: 株式会社KADOKAWA
多くの人々にとって、数学は難解なものであるかもしれませんが、本書を通じて、彼らの人生や業績を知ることで、数学に対する興味が湧いてくることを願っています。どうぞお楽しみに!