熱気球日本代表チーム「カリガネジャパン」の挑戦
2018年の世界選手権をきっかけに、有志の熱気球パイロットたちによって結成された「カリガネジャパン」。このチームは、日本の代表として世界一を取り戻すべく、新たな挑戦を続けています。近年、熱気球競技は電子機器を駆使したシステムにシフトしており、これに対応するためにチームは日々努力を重ねています。
カリガネジャパン発足の背景
これまで多くの選手が日本を代表して熱気球の世界選手権で競い合ってきました。しかし、2018年の選手権では日本は望んだ結果を得られませんでした。個々のパイロットの技術だけに頼っていた従来のスタイルから、気象条件や戦略、情報収集を駆使したチーム戦へと進化したのです。
これにいち早く対応した欧米諸国は、複数のパイロットから成る代表チームを結成し、連携を強化していました。その結果、日本の選手たちは後れを取っていたのです。この悔しさを経験したパイロットたちが集まり、カリガネジャパンを結成しました。
資金調達への挑戦
しかし、世界選手権に参加するには多額の資金が必要です。そこで、企業協賛やクラウドファンディングを通じてサポートを募っています。協賛企業には代表ユニフォームや公式サイトへのロゴ掲載などの特典があります。
さらに、クラウドファンディングでは、オリジナルグッズや熱気球でのフリーフライト体験、選手による講演会など、多彩なリターンが用意されています。これにより、熱気球の魅力を広めつつ、資金を調達しているのです。
世界選手権とカリガネジャパンの目標
第24回熱気球世界選手権は2022年9月16日から23日にかけて、スロベニアのムルスカソボタで開催されます。この大会では、選手たちの腕が試されるだけでなく、チームの結束力がより一層重要となります。競技は事前の気象予測や風の計測を行いつつ、目的地にどれだけ正確に近づけるかが勝敗を左右します。
「カリガネ」のアイデンティティ
「カリガネ」という名前は、渡り鳥の雁に由来しています。雁はV字編隊を組み、前の雁が作った上昇気流を利用して飛ぶことで、効率的に移動することができます。この原理や連携の重要性から、カリガネジャパンの理念が生まれました。個々の能力を高めつつ、互いに補い合いながら、世界の舞台での勝利を目指して努力していきます。
代表選手たち
藤田雄大選手
- 所属:やずやバルーンチーム
- パイロット歴:18年
- 主な成績:世界選手権優勝(2014年)、日本選手権優勝7回
上田諭選手
- 所属:HONDA Hotairballoon RacingTeam
- パイロット歴:15年
- 主な成績:日本選手権優勝2回、現日本チャンピオン
片平史郎選手
- 所属:B.T.Ze'phyr
- パイロット歴:29年
- 主な成績:日本選手権優勝(2016年)
富澤三世選手
- 所属:木村情報技術バルーンチーム
- パイロット歴:8年
- 主な成績:日本選手権2位(2020年)
各選手の詳細や最新情報は公式サイトでもご覧いただけます。
■ プロジェクト情報
- - プロジェクト名:世界一奪還への決意!熱気球日本代表チームが夢を叶える新たな挑戦プロジェクト
- - 実施期間:2022年6月30日から9月14日
- - 受付窓口:クラウドファンディングサイト「Campfire」
- - 目標金額:200万円、ネクストゴール500万円
- - 返礼品:オリジナルロゴTシャツやトートバッグ、パーカーなどのグッズ、選手によるフライト体験
カリガネジャパンは、今後も熱気球競技の発展と日本での認知拡大を目指して、選手たちが一丸となって戦っていきます。