全国のスタートアップを支援する新たな取り組み「マーケティング保健室」始動！

新しいスタートアップ支援の形「マーケティング保健室」とは

日本全国のスタートアップ業界で、新たなボランタリー活動が始まりました。その名も「マーケティング保健室」。企業成長への必要不可欠なサポートを提供するこの取り組みは、各地のスタートアップ支援施設と連携し、起業家の課題解決に貢献することを目的としています。

背景ときっかけ

この活動を立ち上げるきっかけとなったのは、ある地域のスタートアップ支援施設からの登壇依頼です。その際、予算の関係で「謝金1万でお願いしたい」という話があり、現場の厳しさを痛感しました。もちろん、国全体で大きな目標が掲げられている一方で、地域ごとや支援施設によって様々な課題や状況があることを認識することができました。

例えば、福岡のFukuoka Growth Nextといった10年以上の歴史を持つ支援施設と、より新しい2年目の施設では求められる支援内容や提供可能なリソースが異なります。こうした中で、予算の不足が起業家に対する情報の質やスピードに影響を及ぼし、その結果として日本全体の産業にとってもマイナス面が広がっているのです。

起業家への支援環境の必要性

全国各地のスタートアップと接する中で感じたのは、地域の特性や歴史的背景から生まれるユニークな事業の重要性です。この多様性は、日本の強みでもあり、今後10年間でどこから新たな素晴らしい事業が生まれるかは分かりません。そこで、起業家が生まれ育つ環境を整えるために、「公益性を重視すること」と「支援施設との共創」という二つの軸をもって活動していく重要性を痛感しました。

「マーケティング保健室」で提供されるサポート

起業家たちは、顧客獲得の方法や自身の課題を見つけることに苦しむことがよくあります。「マーケティング保健室」のコンセプトは、このような相談を気軽に行える場を提供することです。具体的には、起業家が抱える問題を整理できていなくても、安心して対話ができる環境を提供し、アクションに結びつく情報や専門家の紹介を行います。「新しいことにチャレンジする意志」を持つ起業家の方々が、無理なく参加できるような体制を構築していく方針です。

特に、支援施設への訪問や、個別相談の機会を設けることで、各地域に特有の課題に対処する姿勢を貫いていきます。これまでの経験から、多様な起業家のニーズに応えるためのプラットフォームを整えていくことが、より良い環境作りに貢献できると確信しています。

私たちの背景と実績

この取り組みを立ち上げたのは、美容と代替医療の分野での経歴を持つ株式会社リジョブの役員です。ゼロから企業を立ち上げ、大手企業への売却経験を経て、2015年にはビタミン株式会社を共同で創業しました。スタートアップ支援家としての活動は、口コミを通じて広まり、8年にわたって多くの起業家との接点を持ち続けています。

ここでの経験を活かし、延べ1,000社以上の起業家に対してマーケティング支援を行ってきました。この活動において、私たちが積み重ねた経験や実績を活かし、現場のニーズに応じた支援を提供したいと考えています。