経済産業省が進めるセキュリティ対策評価制度の重要性
近年、経済産業省が進めているセキュリティ対策評価制度が注目を集めています。この制度は、企業が自社のセキュリティ対策を適切に評価し、取引先や顧客に説明責任を果たすことを目指しています。本記事では、この制度に対する理解を深め、特にMicrosoft 365を使用する企業が留意すべき対策について明らかにします。
セキュリティ対策評価制度とは
この制度は、取引の現場で「自社のセキュリティ対策はどの水準にあるのか、なぜその対策を講じているのか」を明確に説明できるようにするために設けられました。特に、クラウドサービスが普及する中で、企業は日常業務の重要な基盤をクラウドに移行しています。そのため、特にMicrosoft 365を利用している企業においては「対策は十分に行われている」との誤った認識が広がる可能性があります。
説明責任の重要性
つまり、今後は「求められたときにすぐに説明できる状態」が求められるのです。特に、バックアップやID保護に関する設計が整備されていない場合、実際に問題が発生したときにはそれが顕在化することになります。事前にしっかりと準備しておくことが求められる時代です。
クラウドへの依存とそのリスク
多くの企業が「クラウドだから安全」との誤解を抱いています。具体的には、「Microsoftが守ってくれる」といった理由で、セキュリティ対策を軽視してしまうケースも少なくありません。しかし、これは非常に危険な考え方です。誤削除や運用ミス、さらには退職者の後処理といった事故が発生した場合、どのデータをどの時点まで復旧できるのか、その根拠が曖昧となります。
監査や取引先からの圧力
その結果、監査や取引先から「バックアップは十分か?」と問われたときに、自信をもって答えられない状況に陥ります。これにより、社内外の意思決定が停滞し、ビジネスに悪影響を及ぼします。社内のセキュリティを強固にするためには、単にバックアップを取得するだけでなく、そのバックアップ自体を守るための設計も必要不可欠です。
具体的な対策と設計ポイント
本セミナーでは、経済産業省のセキュリティ対策評価制度を踏まえた上で、Microsoft 365を利用する企業が「バックアップは十分か?」と問われた際に、自信をもって説明できる状態を築くためのポイントを解説します。特に次の3つの要素に焦点を当てます。
- - 保持:何をどれだけ保持するか。
- - 復旧:どこまで復旧できるか。
- - 証跡:何を根拠として示すか。
これらの要素を体系的に整理し、企業における実践的な運用モデルを提供していきます。
ID基盤の保護
さらに、業務継続の観点からID基盤(Entra ID)の保護も重要です。障害やセキュリティ侵害に備え、どのように保護し復旧するかを設計することで、業務が停止するリスクを大幅に減少させることができます。最近のランサムウェアの脅威を考慮し、バックアップが改ざん・削除されにくい形で設計されていることも求められます。
実践的な道筋
以上の内容を踏まえ、このセミナーでは“復旧できる設計と運用”を促進するための具体策を提示します。これからも、経済産業省の評価制度に対する理解を深め、企業が抱える問題に対処していくことが求められています。