パナソニックHDが独自LLM開発
2024-07-02 12:53:36

パナソニックHDとストックマークが国内最大規模の日本語LLM「Panasonic-LLM-100b」を共同開発

パナソニックHDとストックマークが国内最大規模の日本語LLMを共同開発



パナソニック ホールディングス株式会社(以下:パナソニックHD)とストックマーク株式会社(以下:ストックマーク)は、パナソニックグループ専用の日本語大規模言語モデル(LLM)「Panasonic-LLM-100b」を共同開発すると発表しました。

このLLMは、ストックマークが開発した独自LLM「Stockmark-LLM-100b」に、パナソニックグループの社内データを学習させることで構築されます。モデルサイズは1,000億パラメータを想定しており、企業が開発する自社専用のLLMとしては国内最大規模となります。

パナソニックグループのAI活用を加速させる「Panasonic-LLM-100b」



「Panasonic-LLM-100b」は、パナソニックグループの多様な事業領域におけるAI開発・社会実装を加速させることを目指しています。ストックマークのLLMは、ビジネス領域における膨大な知識を学習しており、ハルシネーション(AIが根拠のない回答をする現象)を抑止することに優れています。

今回の取り組みでは、このLLMにパナソニックグループの社内データを学習させることで、以下のメリットが期待されます。

  • - ビジネス領域に特化した高精度な情報提供: パナソニックグループの専門知識をLLMに学習させることで、より正確で有用な情報を提供することが可能になります。
  • - 業務効率化と価値創造: 複雑な業務を自動化したり、新たなサービスや製品の開発を加速させることができます。
  • - 顧客体験の向上: AIを活用することで、顧客満足度を高めるサービスや製品を提供できます。

汎用LLMの課題克服と企業特化LLMの可能性



従来の汎用型LLMは、利用コストが高く、ビジネス領域の知識不足が課題として挙げられてきました。特に、ハルシネーションはビジネスリスクに直結する可能性があり、企業がLLMを安心して利用するためには、自社固有のデータを学習させた「自社LLM」開発が重要となります。

今回の取り組みは、パナソニックグループが持つ豊富なデータとストックマークのLLM技術を組み合わせることで、自社LLM開発の成功事例となることが期待されています。

未来への展望



「Panasonic-LLM-100b」は、パナソニックHDが開発中のマルチモーダル基盤モデルに統合され、AI技術戦略である「Scalable AI」と「Responsible AI」の実現に貢献していく予定です。

ストックマークは、今後も企業特化LLM開発を推進することで、日本のAI技術発展に貢献していくとしています。

まとめ



パナソニックHDとストックマークの共同開発による「Panasonic-LLM-100b」は、企業が抱えるAI活用の課題解決に大きく貢献する可能性を秘めています。今後、このLLMがどのように活用され、社会にインパクトを与えていくのか、注目が集まります。



画像1

画像2

画像3

画像4

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。