愛知県豊田市から世界を目指す「BIRDY. TEX」
愛知県豊田市に本社を持つ横山興業株式会社は、半世紀以上にわたり自動車部品を製造してきた町工場として知られています。そこで生まれたファクトリーブランド「BIRDY.(バーディ)」は、バー&キッチンケアツールのサブ・ブランド「BIRDY. Supply」を「BIRDY. TEX(バーディ テックス)」としてリブランディングし、ブランド戦略を新たに展開しています。
リブランディングの背景
2023年2月、BIRDY.はドイツの国際見本市「Ambiente」に初出展し、その品質の高さから特にグラスタオルが国内外のプロフェッショナルから支持を受けました。この成功を契機に、BIRDY.は欧州・アジアを含む13の国・地域へと販路を広げています。OEM(相手先ブランド名製造)と自社ブランドを活用し、ブランド価値を高めることに成功しています。
さらに、フランスのデザインユニット「Current Matters」をアートディレクターに迎え、ロゴ、パッケージ、ビジュアルを一新。これにより、「プロのためのケアツール」としてのブランドを強化する方向に進んでいます。
ブランド名の意味と製品開発
新ブランド名「BIRDY. TEX」は、「Textile(繊維)」、「Technology(技術)」、「Experience(体験)」という3つの要素を融合したものです。この視点から、国内提携工場と連携を図り、材料の配合や織り方を精密に調整することによって、製品の質を向上させてきました。バーテンダーなどの業界のプロとともに試作と検証を重ね、各製品は2年以上の月日をかけて開発されたものです。
視野を広げるグローバル展開
今回のリブランディングに伴い、同社はブランドの一貫性を保ちながら新しいウェブサイトと販促ツールを展開。今後は独自開発の高機能素材をOEMで提供する共同開発プロジェクトも進めており、OEM事業の強化にも力を入れていく方針です。BIRDY.は新たなブランド名「BIRDY. TEX」のもとで、繊維の可能性を再定義し、世界中のプロフェッショナルに優れた価値を提供し続けるでしょう。
ミッションとサブブランドの展開
BIRDY.の企業哲学は「道具で人生を変える」であり、自動車部品の製造で培った日本のテクノロジーを背景に、使用者に“手にした瞬間の感動”を提供するモノづくりを追求しています。この哲学は、次の3つのサブブランドにも色濃く表れています。
1.
カクテルツール<BIRDY. by Erik Lorincz>
英国のサヴォイホテルで10代目ヘッドバーテンダーを務めたエリック・ロリンツ氏とのコラボにより開発されたカクテルツールブランド。
2.
テーブルウェア<BIRDY. TABLE>
水割りやスワリングを可能とする加工が施されたブレンディングタンブラーやデキャンタを展開するブランド。
3.
バー&キッチンケアツール<BIRDY. TEX>
プロフェッショナルに愛されるバー&キッチンケアツールを提供しており、この7年間で26万点以上が販売されるほどの人気を誇ります。
商品ラインナップの一例
- サイズ: S 32×40cm / M 32×70cm
- 価格: S 1,760円 / M 2,640円(税込)
- 材質: ポリエステル75%、ナイロン25%
- カラーバリエーション: マットグレー、ターコイズブルー、イエロー、ピンク
- サイズ: M 36×67cm / L 36×88cm
- 価格: M 2,310円 / L 2,860円(税込)
- 材質: ポリエステル85%、ナイロン15%
- カラー: クールグレー
- サイズ: 25×30cm
- 価格: 1,980円(税込)
- 材質: ポリエステル75%、ナイロン25%
- カラー: ミディアムグレー
これらの商品は2025年5月14日に発売予定で、リブランディングによる品質向上も期待されています。環境に配慮した素材を使用したパッケージも導入され、現代のニーズに応える姿勢が感じられます。
BIRDY.はこれからも時代の変化を先取りし、新たな価値を創造するブランドとして確固たる位置を築いていくことでしょう。