闘う若者たち:メディアリテラシーを育む新しい取り組み
EdTechの未来を切り開くプログラム
株式会社Classroom Adventureは、慶應義塾大学の現役学生によって設立されたEdTechのスタートアップです。同社が開発した「レイのブログ -Ray's Blog-」は、メディアリテラシー教育の新たな一歩を象徴するプログラムです。この革新的な教育手法は、創英ゼミナールと連携し、東京都を中心に、全国に展開を予定しています。
このプログラムは、全131校を持つ創英ゼミナールに通う約7,000人の塾生を対象に提供されます。具体的には、謎解きゲーム形式でデザインされており、ストーリーを通じて参加者は、実際にインターネット上で起こる情報の真偽を判断する力を培います。内容はファクトチェックや情報解析といった実践的なスキルに焦点を当てており、現代の若者が直面する偽情報の脅威に真正面から挑んでいます。
誤情報との戦い
世界経済フォーラムによる2024年のグローバルリスク報告書では、「誤情報・偽情報」が最も懸念される脅威とされています。この問題は、特に生成AIの発展によって複雑化しました。例えば、近年報じられた能登半島地震の際には、偽の救助要請や陰謀論が拡散し、救助活動への混乱をもたらしました。このような状況において、Classroom Adventureは「全ての人が自分の力で真実を見極められる世界を目指す」ことを掲げています。
多様な入試形式に対応する新たな教育
最近では、推薦入試や総合型選抜といった新しい入試形式が増え、情報収集力や論理的思考力が求められるようになっています。これに応じて、創英ゼミナールでは「TanQゼミ」など非認知能力を育成するプログラムに「レイのブログ」を組み込むことで、21世紀型スキルを養う方針を立てています。情報の正確性を確認する力や、信頼性のあるデータを活用する力は、就職や社会生活にも役立つ重要なスキルです。
プログラムの具体的な取り組み
2023年3月15日から始まる「レイのブログ」に参加する塾生は、実際にインターネットを利用して、自分で情報を調べ、判断する力を学びます。課題としては「レイ」と名乗る謎の人物が作成したブログから、隠された嘘を見抜くミッションが用意されており、楽しみながら情報リテラシーを身につける仕組みになっています。
国際大会への挑戦
さらに、塾生には国際大会「Youth Verification Challenge」への参加機会も設けられています。この大会は昨年、約2,000人の若者が4カ国から参加した盛況なもので、創英ゼミナールからも代表チームが選出されました。
未来への展望
Classroom Adventureは今後、全国の学習塾や教育機関との提携を進め、2025年度までに10万人以上の学生にプログラムを届けることを目指しています。この新しい試みが、若者たちの未来をどう変えていくか、目が離せません。
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