熊本の子供たちへ贈る、ぬいぐるみリサイクルプロジェクトの温かい輪

様々なぬいぐるみが届ける愛のストーリー

一般社団法人MAST支援会が2021年から注力しているプロジェクト『クラブポールスター』は、家庭で「捨てられない」と思われるぬいぐるみをクリーニングし、海外の子供たちに届ける取り組みです。支援会の設立は2014年の春で、里親制度やリサイクルの観点から、使われなくなったぬいぐるみの新たな活用方法が模索されたことから始まりました。今回のプロジェクトは、特に熊本の被災地の子供たちにも温かい贈り物として届けられました。

ぬいぐるみと支援の相乗効果

このプロジェクトでは、全国から集まった数千点のぬいぐるみを、障害者就労支援施設の利用者たちが手洗いでクリーニングし、丁寧にラッピングします。就労支援施設のスタッフによると、このプロジェクトに参加することで障がいのある方々が働く意味ややりがいを感じており、家族にも喜ばれているとのことです。クリーニング工程を通じて、彼らの仕事に対する誇りも育まれているようです。

海外への愛のバラッジ

『クラブポールスター』は、これまでに約2年間で海外の6ヵ国と18の施設にぬいぐるみを届け、その数は計り知れません。孤児院や障がい者支援施設など、多様な背景を持つ子供たちに届けられたこれらのぬいぐるみは、子供たちに笑顔をもたらし、感謝の気持ちを伝えられる温かい存在となりました。お礼の手紙や歌も寄せられ、支援の効果が実感されています。

熊本の震災被災地に希望を

2016年4月に発生した熊本地震は、未だ多くの人々に影響を与えています。MAST支援会は、企業や団体と協力し、集まった物資とともにクリーニングされたぬいぐるみを避難所の子供たちに届けました。ぬいぐるみが手に取られるたびに避難所の子供たちに笑顔が広がり、心のケアにもつながったのです。今後も、震災で傷ついた子供たちへ更なる支援が続けられる予定です。

クラブポールスターの利用方法

『クラブポールスター』のサービスを利用するには、専用の宅配パックが必要です。4500円で1個、または10800円で何個でも入るパックを利用することができます。支払い後には宅配キットが届き、手元からぬいぐるみを送付することでクリーニングがスタートします。その後、海外の施設へ言葉を超えた愛のかたちで寄贈されます。

社会的な役割の重要性

このプロジェクトは、個々の「捨てられないぬいぐるみ」が、海外の子供たちへ笑顔を届けると同時に、日本国内の障がい者支援にもつながっています。利用者や寄贈した方々にとって、感謝や思いやりを感じる場となり、地域や国を超えた感謝の気持ちが育まれることは大変貴重です。『クラブポールスター』のプロジェクトは、まさにみんなが笑顔になれる社会貢献型の取り組みです。